ファンに愛されるFacebookページを運用するには?参考になる事例を2つご紹介!
みなさん、たくさんのFacebookページをいいね!していると思いますが、その中でも、気づいたら好きになっている、親近感があり応援したくなる、そんなFacebookページはありませんか?
どんな業界や業種であっても、自社の商品やサービスには思い入れがあるはず。どんな形で表現すれば、うまくファンに届けられるのでしょうか。
今回は、日本国内でFacebookを活用する企業事例をWebマーケッターが解説するブログ「Facebookプロモーション国内事例集」より、ブランドや企業の想いが伝わって、ファンに愛されているFacebookページ事例を2つご紹介します。
なお、1月15日より、「Facebookページでの宣伝色の強い投稿のニュースフィード表示を減らす」というアルゴリズム変更も予定されているので、今後、増々こういったページ作りが大切になってきます。
(参考:https://www.facebook.com/smmlab/posts/944384042255608)
ぜひ自社の魅力や想い、世界観などの伝え方の参考にしてください。
*本記事は「Facebookプロモーション国内事例集」からの転載です。(SMM Labにて一部編集してお届けします)
花七曜(はなしちよう)
https://www.facebook.com/hanasichiyo
まずは、カフェ、雑貨店、ドッグランを兼ねた富良野にあるお店、花七曜(はなしちよう)のFacebookページをご紹介します。
Facebookを宣伝の場と捉えるのではなく、お客様との出会いの場、と捉えてみませんか?
あなたもきっと、Facebookの投稿を見ていると、まだ会ったことのない人でも、だいたいどんな人か想像できたという経験があるはずです。それは、個人ユーザつまり人だけでなくお店だって同じなのです。
Facebookページは自己表現の場でもあります。自己表現するからこそ、見ている側は「この人(お店)私(の求めているもの)に合うのか」という判断ができるのです。
ということで、今回はそんな自己表現がうまい事例をご紹介!
季節を感じる瞬間を紹介
もちろん、このページも商品やメニューの紹介をしています。しかし、“宣伝”ばかりではなく普段からしっかりファンとコミュニケーションをとっていることが重要です。
こちらの投稿をご覧ください。今この季節を味わえるような写真、次の季節の足音が聞こえてくるような瞬間の写真が紹介されています。
こういった投稿は、見ている側に、季節の移り変わり、自然の魅力、生命の力などを届けているように思います。その結果として「いいね!」やコメントが多いのではないでしょうか。
人柄が伝わる文章
ネット上とはいえ、文章は相手の気持ちや空気、そして人柄までも伝えてしまうものです。こちらの投稿をご覧ください。
内容自体も素敵なのですが、文章を読むとこういう日々の小さな幸せに気づき、喜びを感じることができる方なんだなというのが伝わってくるわけです。書いている人を好きになるというか、心の距離が縮まる思いがします。
自分の価値観やお店の世界観などを伝える投稿は、一緒に人柄も表現できるのではないでしょうか。
日々の出来事のなかに、商品やお店のなかの話を盛り込む
左は来店の嬉しいエピソードが紹介されつつも、犬を連れての来店が可能であることに言及しています。
右は、素敵なブーケが出来上がった際の写真。「喜んでいただけるといいなぁ(^-^)」という一文から、想いやワクワク感が伝わってきます。見ている側からすると「素敵!」と思うと同時に、ブーケの注文ができることを自然と知るきっかけになるはずです。
嬉しいことと一緒にすれば「宣伝」色は薄まること、日々の出来事紹介のなかに自社の話を織り込むと自然とアピールできることに気づかされます。
もちろんメニュー紹介などの“宣伝”も
さて、冒頭にも触れたように、もちろん“宣伝”投稿もしています。商品ページに誘導したり、メニュー紹介したり。
しかし、これ以前にご紹介してきた投稿をはじめ、運営者の日々の出来事なども投稿されているなかでの投稿です。つまり、すでにある程度ファンとの関係性ができているのです。宣伝でも投稿自体が素敵なのも反応が集まる要因のひとつですが、やはり普段のコミュニケーションがあるからこそより「いいね!」が集まっているのではないでしょうか。
このページの投稿は、本当に素敵なものばかり。見ているとその場の雰囲気も伝わってきます。思わず「いいね!」してしまうだけでなく、「行きたい」と思うような運用が印象的ですね。
越前有機蔵マルカワみそ
https://www.facebook.com/marukawamiso
味噌の活用法がわかる『味噌ちゃんねる』
味噌を使ったレシピを紹介しています。「レシピは食品のFacebookページにはよくある投稿ネタだよね」と侮るなかれ。ファンの心を掴むポイントが二つあります。
①ここにしかないレシピ
味噌と言えば、味噌汁を連想しますよね。しかし、このページでは『うどんナポリタン』『卵、砂糖、乳製品を使わないフレンチトースト』『玄米茶飯』と、一見味噌とは関係なさそうなレシピが掲載されています。
たまに、味噌汁レシピあった!と思ったら、なんと家庭で作れるインスタントみそ汁(即席みそ汁)のレシピでした。個性的なものばかりです。
他では、なかなか見つけられないようなレシピだからこそ、Facebookページのファンになろうと思ったり、ファンの心に残ることができるのです。
②運営者自ら作っている
レシピは、在りモノの情報をそのまま載せているものではありません。運営者自らが料理し、動画や写真、作り方などの解説をブログにアップしているのです。
自ら作ると何が良いのか。親近感が感じられる、臨場感がある、興味をひきやすい、そして体験者の立場からファンが知りたいであろう情報(よくありそうな質問&作ってみて感じたこと)を届けることができる、です。
供給に対して、消費が追い付かないほどの情報過多の時代ですから、ありきたりな情報を載せていてもファンの心はつかめません。ですから、運営者自らやってみることで、より価値の高い情報を届けることができているのです。
また、ブログの記事では、最後に『この商品に合うかもしれない食材』として自社商品をさりげなくアピールしているところが見逃せないポイントです。
このレシピ投稿は、他の味噌でも作れるため、マルカワみそのお客さんでない人にとっても役立つ情報です。しかし、マルカワみそを使っておいしそうに出来上がった料理を見ているうちに、マルカワみそが欲しくなってしまうのではないでしょうか。単なる商品の認知やECサイトへの誘導といった効果以上に、「マルカワみそで作ってみたくなる」という効果が期待できるコンテンツですね。
味噌を手作りする人への情報発信
『手作り味噌のお味噌の固さ』『手作り味噌はいつ頃から食べごろなのか?』『味噌の発酵過程』など、味噌を手作りするほどの味噌ファンにむけたコンテンツが配信されています。
マルカワみそでは味噌作りセットも販売しています。
味噌を手作りする人にとって必要な情報を発信しながら、自然なかたちで販売促進ができているのではないでしょうか。
想いを伝える
企業内での社員の働き方を紹介したり、社員の想いを綴った投稿をしています。
各投稿からは、マルカワみそがいかに社員を大切にしているかや、味噌に想いをこめて作っているのかが伝わってきます。その気持ちに思わず「いいね!」をしてしまうファンも多いようで、投稿にはたくさんの反応が集まっています。
そしてこれらの投稿には、企業のことを好きになってもらえる効果があります。同時に、信頼感も醸成できるのです。まさにマルカワみそのファンが育つような投稿ですね。
ファンに価値ある情報を届ける
このページでは自分たちが持っている知見や普段のシーンをコンテンツに仕上げ、公開することで、ファンに価値ある情報を届けているのです。
手間はかかりそうですが、ブログやFacebookページの仕組みに対する知識、そしてアイデアと想いがあればこうやって形になるのだなと思う事例ですね。ぜひみなさんも試してみてください。
以上、今回は「Facebookプロモーション国内事例集」より、ファンに愛されるFacebook事例を2つご紹介しました。日々のFacebookページ運用の参考になれば幸いです。
ライター紹介
柴 佳織(Kaori Shiba)
企業のFacebookページのコンサルティングから、解析・運用支援などを行う。また、Facebookマーケティングのライターや講師も務めている。
本稿は、ソーシャルメディアマーケティングラボにて掲載された記事を転載したものです。
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