SAPジャパンは1月13日、中小企業向けERPパッケージの最新版「SAP Business One9.1」、および「SAP Business One, version for SAP HANA 9.1」の提供開始すると発表した。
両製品の最新版では、生産時のリソース管理や画面インタフェースの詳細なカスタマイズの新機能、複数支店管理の機能が新たに追加された。さらに、「SAP Business One, version for SAP HANA 9.1」では、HTML5ベースのUIアプリSA Fioriにもとづいた新規のコックピット機能が追加された。
生産時のリソース管理機能の追加では、新規の「リソース」モジュールが導入され、製品生産時の労務や生産用機械などのリソースを管理できるようになった。リソースマスタデータで労務や機械の日次能力時間を設定し、部品構成表や製造指図で使用するリソースとして指定することでリソースの実行時間を計算し、またリソース原価構成品目を設定できる。
画面インタフェースの詳細カスタマイズ機能の追加では、使用しない画面項目の完全非表示や項目表示位置の変更、タブページの統合・非表示など、画面インタフェースの詳細カスタマイズが、ユーザーレベルで可能になった。
複数支店機能では、会社内の複数支店を単一の会社データベース内で管理できる。本支店間及び支店間での取引を仕入れと出荷の形式で処理し、特定のマスタデータを特定の支店間取引に固定することができる。
そして、ロール別コックピット機能では、ダッシュボードの表示とダッシュボードからアクションへの円滑な推移が可能になり、SAP HANAを基盤としたパーベシブダッシュボードを構築し、業務のロール別に見やすく表示できる。