凸版印刷は1月7日、導電性材料を用いて、線幅(ライン)とその間隔(スペース)を10μmで形成する印刷技術を確立したと発表した。

印刷技術を利用して電子回路などのエレクトロ二クス製品を生産するプリンテッドエレクトロニクス技術は、スマートフォンやモバイル器機のタッチパネル画面の引き出し配線で活用されている。現在、ラインとスペースをそれぞれ70μmで形成する技術が実用化されており、より微細に形成するための研究が続けられている。

10μmという微細印刷を実現した新技術は、導電性を有した線が形成できること、最大で600mm×600mmの大きさで印刷できることが特長。凸版印刷は、これらの特長を組み合わせて偽造防止技術やウェアラブル端末の回路として研究開発を進め、2017年度までの実用化を目指すとしている。

同技術で作成した図柄 (C)Toppan Printing Co., Ltd.