2015年の年頭にあたり、SAPジャパンの代表取締役 社長を務める福田譲氏は、以下の年頭所感を発表した。
新年明けましておめでとうございます。
2014年は、SAPジャパンのコア・バリューをビジネスの「グローバル化」「変革」「イノベーション」に貢献することと定め、そのための自身の変革へと踏み出した1年でした。
また、より迅速で、シンプルであることが求められる企業経営を支援すべく、「SAP HANA」と「クラウド」に注力した年でした。
4月には、アジア太平洋地域で初となるデータセンターを東京と大阪に開設し、SAP HANA Enterprise Cloudサービスを開始、本番稼動事例も登場しました。また、SAP HANAに対応したSAP(R) Business Suiteの浸透により、お客様の分析力の高度化と意思決定の迅速化を、シンプルで機動力に富んだプラットフォームで実現しました。さらに、過去最大となるConcur社買収を行い、ますますクラウドへのフォーカスを鮮明にしました。
加えて、スポーツ事業への参入や、オープンガバメントを推進する自治体への社員の派遣など、新たな取り組みも開始しました。
2015年は、これらの戦略の成果を目に見える形で示すべき1年と捉えています。日本のお客様が求めるグローバル化、マネジメントとプロセス両面の変革・イノベーション、というニーズにお応えすべく、SAP HANAとクラウドを主軸により一層の価値をお届けしてまいります。
SAPではお客様のビジネスを「シンプル化」することにより、高度なデジタル社会にふさわしいビジネス価値の創出を支援します。具体的には、お客様の業務とIT環境の「シンプル化」を実現する「s-innovations(エスイノベーションズ)」を市場に展開していきます。s-innovationsは、SAP HANAの革新的プラットフォームとSAP(R) Fioriのもたらすユーザーエクスペリエンスをベースにしたクラウド/オンプレミス対応の次世代のアプリケーション群です。
また、昨年は「公益事業統括本部」を設立しましたが、これを他業界にも広げ、部門の垣根を超えた「One SAP」としてお客様を支援する組織体制を整えていきます。SAPジャパン自身のグローバル化を進め、SAPがグローバルで培った経験とノウハウを日本市場に向けて提供していきます。さらに、パートナー様の変革も支援・促進し、お客様のビジネスがグローバルで成功するための価値を追求すべく協業を進めてまいります。
本年も何卒宜しくお願い申し上げます。