2015年の年頭にあたり、伊藤忠テクノソリューションズ(CTC)の代表取締役 社長を務める菊地哲氏は、以下の年頭所感を発表した。
新しい年を迎え皆様にご挨拶を申し上げます。
昨年、CTCグループは、最新の技術にも会社の在り方にもエッジを効かせて深く切り込む年として、クラウドやセキュリティを含めたサービスビジネスの強化に取り組むとともに、朝型勤務の推奨を中心に働き方の変革を推し進めてきました。2015年は、先行投資を行いつつ、新たな領域・分野の案件にも挑戦し、既存の枠組みを超える年にしていきます。
停滞気味の世界経済を米国が牽引する構図は今年もさほど変わりはないでしょう。国内のIT 業界を見ると、政府主導のプロジェクトに加え民間でも大型の案件が増加しています。その一方で、次々と生み出されるアプリケーションやコンセプト、クラウド化やオープン化の流れなど、グローバルレベルでの変化のサイクルは加速しており、CTCグループにも一層の広い視野と先見性が求められています。
クラウドについては、アプリケーションレベルの仮想化技術や基幹システムでの使用に耐えうる信頼性を追究し、インフラ・アプリケーション・業務の垣根を超えてエンジニアが活躍できる仕組みとして「クラウド・イノベーション・センター」を設立します。急成長を遂げるIoT(Internet of Things)分野では、お客様が、あらゆるものがネットワークでつながった世界に対応し、CTCグループと一緒にビジネスを拡大できるシステムを準備中です。
地域という観点では、昨年から開始したグローバルなシステム運用・監視サービスの拡充を含めて、海外ビジネスを成長させることに加え、世界に先駆けて超高齢化社会に突入した日本では、地方の活性化の一助となるべく、地域に根ざしたIT の提供を図っていきます。
2015年、CTCグループは、IT で人々の生活を豊かにしたいという思いを強くし、少し先を見据えて新たなビジネスの創出を目指します。新規ビジネスに対する企画体制の強化を目的に昨年策定した「イノベーション推進室」を一つの軸としながら、社員の自発的で自由な発想を後押しし、従来の枠組みを超えるものを追求していきます。