2015年の年頭にあたり、チェック・ポイント・ソフトウェア・テクノロジーズの代表取締役社長を務める堀昭一氏は、以下の年頭所感を発表した。
2015年の新春を迎え、謹んでお慶びを申し上げます。
旧年中は格別のお引き立てを賜り、厚く御礼申し上げます。
2014年は、OpenSSLのHeartbleed拡張の情報漏洩や、Webブラウザの脆弱性、情報流出をはじめ、名だたる大手企業が複数のセキュリティ被害に遭うなど、さまざまなセキュリティ・インシデントが多発しました。企業のセキュリティの被害額や規模もかつてないほど膨大で深刻になり、日本のみならず全世界において、セキュリティの重要性、関心が高まった1年でした。
2015年は、セキュリティ・インシデントのリスクはさらに増大し、企業のみならず、個人のデータ、資産はますます狙われると予想されます。そのひとつの要因として挙げられるのが、モバイル・デバイスの業務利用です。モバイル・デバイスは業務効率の改善のための有効な手段ですが、同時にセキュリティ・インシデントのリスクも増加します。当社が実施したモバイル・セキュリティ調査でも、業務メールの50%以上が最初にスマートフォン、タブレットなどのモバイル・デバイスで閲覧されている結果となりました。企業は、モバイル・デバイスの積極的な業務利用をセキュリティを確保しながら行うことが、企業の成功の鍵となっています。
また、モバイル・デバイスのみならず、企業のインフラストラクチャへのサイバー攻撃もより複雑になり、単純な防御ではもはや防ぎきれなくなっており、多種多様なサイバー攻撃を防ぐためには、多層防御でのセキュリティ対策が必須であります。
このようなビジネス環境において、2015年、チェック・ポイント・ソフトウェア・テクノロジーズは特に、「包括的なモバイル・ソリューション『Check Point Capsule』」と「次世代統合ソリューションである『Threat Prevention』」に注力してまいります。
2015年の注力分野の一つである「モバイル・セキュリティ」分野では、2014年11月に、企業の業務データおよびモバイル・デバイスを、場所を問わず強力に保護する包括的なモバイル・ソリューション「Check Point Capsule」を発表しました。モバイル・デバイスが広く普及した今日において、あらゆるモバイル・デバイス、あらゆる文書を、かつてない強力なセキュリティで場所を選ばず保護することができるモバイル・ソリューションとして、2015年も引き続き、皆様のモバイル・セキュリティ対策を一層支援していく所存です。
二つ目の注力分野の次世代統合ソリューションである「Threat Prevention」は、ファイアウォールや侵入検知、アンチウイルス、ボット対策、URLフィルタリング、アプリケーション制御、アイデンティティ認識などの保護機能により、アプリケーション固有の攻撃やボットネット、標的型攻撃、APT、ゼロデイの脅威などを阻止することが可能です。2015年も引き続き「Check Point Threat Prevention」のアプライアンスを主軸として、多層防御のセキュリティ・システムを企業に提供してまいります。
チェック・ポイント・ソフトウェア・テクノロジーズは、2015年も既知の脅威から未知の脅威まで、あらゆるネットワークの脅威に対応できるセキュリティ・ソリューションを提供し、お客様のセキュリティ環境の強化ならびにビジネス成長への貢献を加速してまいります。
本年もどうぞ宜しくお願い申し上げます。