2015年の年頭にあたり、トレンドマイクロ株式会社 取締役副社長 大三川 彰彦氏は、以下の年頭所感を発表した。
2015年の新春を迎え、謹んでお慶びを申し上げます。日ごろからの当社に対するご支援に厚く御礼申し上げます。
2015年はどのような年になるでしょう。トレンドマイクロは「情報セキュリティに対する考え方やアプローチが、新たな次元へと変革する最初の年になる」と考えています。その背景にあるキーワードが、ビジネスと社会の「真のデジタル化」です。
これまでの情報化社会は、人類が長い歴史の中で組み立ててきた仕組み(ビジネスプロセスや社会構造など)をデジタルの世界に置き換えることで進展してきました。しかし今後は、IoE(Internet of Everything)やモバイル、クラウド、ソーシャルメディア、ビッグデータといったデジタルテクノロジーを前提とした、新たなビジネスや社会の仕組みが生まれてくると考えられます。2015年以降、製造や小売・流通、金融、サービス、農業、ヘルスケア、社会インフラなどのあらゆる分野で、デジタルテクノロジーを前提とした新たな仕組みが次々と生まれてくるでしょう。
ビジネスや社会の真のデジタル化が加速することは、情報セキュリティリスクも加速度的に上がっていくことを意味します。企業が保有するビッグデータの価値は高まり続けるため、それを狙ったサイバー犯罪は増えてくるでしょう。IoEやモバイル、クラウドのテクノロジーを使った、今までに無いサイバー攻撃手法が登場することも考えられます。
デジタル化が進むビジネスや社会、そして皆様の生活を守るために、トレンドマイクロはパートナー企業の皆様と共に、真のデジタル化に対応する情報セキュリティソリューションを一層強化する所存です。これまで同様「クラウドと仮想化」「サイバー攻撃」「コンシューマライゼーション」の3分野における包括的で確実性の高いセキュリティ対策の提供はもちろんのこと、セキュリティ対策を新たな次元に引き上げるセキュリティの可視化ソリューションなども新たに提供する計画です。
トレンドマイクロのビジョンは「デジタル情報を安全に交換できる世界の実現」です。これを実現するために、セキュリティの専門家「スレット ディフェンス エキスパート」として、最先端のセキュリティ技術を開発し、お客様の環境を守る最適なソリューションを継続して提供して参ります。本年も変わらぬご支援を賜りますよう、どうぞよろしくお願い申し上げます。