2015年の年頭にあたり、弥生株式会社 代表取締役社長 岡本 浩一郎氏は、以下の年頭所感を発表した。
新年明けましておめでとうございます。新春を迎え、皆様におかれましては健やかに新年を迎えられたことと、謹んでお慶び申し上げます。
昨年は、実に17年ぶりとなる消費税率の引き上げとWindows XPサポート終了という、2つの大きな出来事がありました。弥生は昨年を、「危険」の年にも、「機会」の年にもなりうる「2014年危機」と名付け、お客さまがこの「2014年危機」を無事に乗り越えることができるよう、全社一丸となって備えてまいりました。全社員で力を合わせ、やるべきことを一つ一つ積み上げた結果、「2014年危機」を無事に乗り越えることができ、お陰様で売り上げも過去最高を記録しました。
新製品/新サービスという観点では、一昨年10月にリリースしたデスクトップアプリケーションのデータのクラウド化を実現するクラウドサービス「弥生ドライブ」に引き続き、昨年1月にはクラウド会計ソフト「やよいの白色申告 オンライン」を、7月にはさまざまな外部アプリケーション/サービスと「弥生シリーズ」を連携し、様々な取引データを自動取込、自動仕訳し、会計データへと変換するクラウドサービス「YAYOI SMART CONNECT」を、そして10月のクラウド会計ソフト「やよいの青色申告 オンライン」のサービスを開始しました。1年で3つのクラウドサービスを新たに開始したことで、弥生のクラウド戦略を支えるアプリケーション/サービスが一通り揃ってきたと実感しています。消費税率の引き上げやWindows XPサポート終了への対応が「備え」「守り」とするならば、新たなクラウドアプリケーション/サービスのリリースは、弥生が成長するための「攻め」の戦略と言えるでしょう。昨年は「守り」と「攻め」の両面で目覚ましい成果を上げることができた1年でした。
そして、年末12月には、オリックス株式会社による、当社の発行済み株式の99.9%の取得が完了し、弥生はオリックスグループの一員としての新たな一歩を踏み出しました。弥生は、業務ソフトウェアメーカーから、“中小企業、個人事業主、起業家の皆様が事業を立上げ、また、発展させる上で直面する様々な課題や悩みにお応えする「事業コンシェルジュ」”への進化の途上にあります。弥生のITおよびサービスにおける専門性と、オリックスが有する金融およびサービスのノウハウが組み合わさることにより、弥生が掲げる「事業コンシェルジュ」への進化のスピードを加速し、より多くのお客さまにさらなる価値を提供できるものと確信しています。
今年の干支である「未」は、漢字では、完成の前の状態を表しています。弥生も未だ成長の過程にありますが、本年2015年は「事業コンシェルジュ」として、全社一丸となって愚直な実践を積み重ね、未来を拓いていく年にしたいと思います。
末筆となりましたが、皆様にとって本年が素晴らしい年となりますようお祈り申し上げるとともに、引き続き弥生株式会社をご支援賜りますよう、よろしくお願い申し上げます。