リクルートテクノロジーズはこのたび、ITエンジニア441名を対象にアンケートを実施しその結果を発表した。調査は、IT業界のトレンドを把握し、今後の研究開発へ活用することを目的とする。
これによると、ITエンジニアが「2014年に最も気になった」とするIT業界のワードは、1位が「3Dプリンター(21.3%)」で、2位が「ウェアラブル端末(19.3%)」との結果に。
気になった理由として、3Dプリンターでは「物づくりの根本が変わる」や「使ってみたい」との声が多く、同社は、性能面の向上により工業用途だけでなく医療現場でも利用が増えたことや、低価格帯の製品増加、個人でも購入可能となったことが影響しているのではと分析する。
また、ウェアラブル端末に関しては、「革新的な技術進歩でSFだったものが現実となりそう」や「自分が利用したい」という意見が多数寄せられたという。2014年は、各社からウェアラブル端末の発表が相次ぎ、小型化や機能増大が加速。デザインと性能の両面において、「使いたい」と思う人が増えたようだ。
ITエンジニアの認知度No 1のスマートウォッチは?
ウェアラブル端末の中で、特に商品発表が目立ったというスマートウォッチ。同調査では、各社のスマートウォッチについて「認知度・購入者・購入希望者」に関する質問も実施した。
これによると、既存商品の中では、ソニーの「SmartWatch3」が認知度69.2%・購入者1.4%・購入希望者7.7%で、いずれもトップとなった。AndroidWearを搭載した日本製スマートウォッチとして、支持を得たと考えられるという。
また、2015年に発売予定となるApple Watchは、認知度が88.9%・購入希望者が13.2%。Appleの参入により、今後もスマートウォッチへ注目が集まる傾向だ。
なお、リクルートテクノロジーズは、ウェアラブル端末やスマートデバイスなどの研究・開発を行う。既存技術によるシステム開発だけでなく、新しい技術の開拓にも力を入れる。
直近では、レストランでのメニュー閲覧や注文、会計までの一連の流れにウェアラブル端末を活用。スマートグラスを通じたARでのメニュー表示や、顔面認証による顧客プロフィール・注文履歴の参照などの実現に向け、実証実験を行った。