MM総研は12月25日、国内MVNO市場の2014年9月末実績を発表した。これによると、MVNOサービスの総契約回線数は、2014年9月末時点で1928万回線となり、同年3月末(1480万回線)に比べ回線数で30.3%増加したという。

2010年3月末のMVNOサービスの総回線数は254万回線、2011年3月末に379万回線、2012年3月末に643万回線となり、2013年3月末に1,037万回線と1000万回線を突破した。さらに1年半で2,000万回線に迫る規模まで拡大したことになる。

MVNO市場規模実績(契約回線数) 資料:MM総研

2014年9月末時点の契約回線数を回線種別に分類すると、携帯電話(3G/LTE)が894万(シェア46.4%)、BWA(WiMAXおよびAXGP)が1,013万(同52.5%)、PHSが21万(同1.1%)で、BWAカテゴリが最多となった。

3月末時点では携帯電話カテゴリが730万(シェア49.3%)とBWAの726万(同49.1%)を上回っていたが、9月末時点ではBWA の回線数が逆転したという。

MVNO市場の中でも注目を集める「低価格SIM」を含む独自サービス型SIMの回線契約数は、2014年9月末で230.5万となった。同年3月末時点では173万であり、4月~9月の半年間で回線数は33.2%増加したことになる。

7キャリアの回線契約数を合計したモバイル市場全体は、同年9月末で1億6333万で、独自サービス型SIMはモバイル市場全体から見ると、構成比で1.4%となり、同年3月の1.1%から0.3ポイント増加したとのこと。

事業者シェアを見ると、1位はOCN モバイルONEを提供するNTT コミュニケーションズで23.4%(54万回線)。以下の順位は、IIJmio SIM/BIC SIMなどを提供するインターネットイニシアティブの14.8%(34万回線)、b-mobileブランドを提供する日本通信の6.9%(16万回線)、BIGLOBE LTE/3G・うれスマなどを提供するビッグローブ6.7%(15.5万回線)となっている。

4事業者のシェア合計は、3月末時点に引き続き、独自サービス型SIMの過半数に達する。

独自サービス型SIMのシェア(2014年3月末および9月末) 資料:MM総研