Keysight Technologiesは、ニューヨーク大学(NYU) ワイヤレス研究センターが推進する次世代無線技術(5G)の基礎研究に主要なスポンサーとして参加すると発表した。

同センターでは、ミリ波領域での移動無線サービスをはじめとする、5G機器の開発に必要な基礎科学と数学的チャネルモデルの研究を進めている。一方、Keysightはミリ波領域の分野で25年を超えるテストソリューションの販売の実績を有しており、今回、同センターをサポートしていくことになった。

現在、モバイルブロードバンドネットワーク無線システムでは、建物を通過して長距離伝達される伝搬特性があるため、波長の長い信号が使用されている。しかし、同センターが28/38/60/73GHzといった1cmよりも短いミリ波の特性を2年間測定した結果、専門家が予想していた単なる見通し内送受信という想定をはるかに超える可能性が明らかになっている。さらに、同センターの試験で、波が建物や人から反射し、さまざまな場所に散乱するため、それらの波が市街地を伝搬できることが分かっているという。