アールエスコンポーネンツ(RSコンポーネンツ)は12月22日、無償で提供している3D CADツール「DesignSpark Mechanical」の最新版となるバージョン2.0を発表した。
同ツールは、米SpaceClaimと共同で開発した無償の機械設計用3D CADツールで、昨年9月のリリース以降、国内で3万人以上のユーザーが新商品の試作やビジネス活動、学習、趣味などの幅広い用途で利用しているという。直観的な操作で3D形状を作成できるダイレクトモデリング方式を採用しており、作成した立体形状を3Dプリンタに対応したSTLフォーマットで出力することができる。また、Windows XP/Vista/7/8の各OSで動作し、日本語対応、簡単な操作性、フル機能無償(商用利用も可能)などの特徴を有している。
今回のバージョン2.0では、3Dユーザーの裾野を広げるという目的から、初心者がすぐにモデリングを習得できるようにヘルプ機能の充実を図ったという。オンラインヘルプをツールから直接閲覧できる他、操作方法についてのリファレンスガイドや参考用設計サンプルが用意されている。加えて、主要な機能については、解説ムービーがワンクリックで呼び出せるようになった。さらに、オンライン上の電気・電子部品の3Dモデルのライブラリが1億点に拡充されており、これらのライブラリを組み合わせて編集すると、複雑な形状の電子機器や制御機器などの立体形状を短時間で作成することができる。そして、作成に使用したライブラリは、部品表として一覧表に表示ができ、それぞれの部品のデータシートや在庫状況の確認をワンクリックで行える。
なお、同ツールは同社が開発・運営するエンジニア向けコミュニティサイト「DESIGNSPARK」から提供されている。今後も、同ツールの機能拡張を続けていくとともに、設計に流用できるリファレンスデザインの提供も検討中とコメントしている。