NTTナレッジ・スクウェアとNTTドコモは12月19日、大規模公開オンライン講座(MOOC)提供サイト「gacco(ガッコ)」で2015年3月から総務省統計局による「社会人のためのデータサイエンス入門」の開講を決定したと発表した。

「データサイエンス入門」コースカード

「gacco」における統計学関連講座としては、2014年11月開講の日本統計学会による「統計学Iデータ分析の基礎」に続き、2講座目。「統計学Iデータ分析の基礎」は、学問的なアプローチの講義内容だったが、「社会人のためのデータサイエンス入門」は、ビジネスを意識した講義内容となる。

統計局では、統計リテラシーの普及・啓発を先導してきた経験を生かし、日本統計学会などと協力。経済成長を担う「データサイエンス(統計学等)」力の高い人材育成のための取り組んでいる。同講座により、主にビジネスパーソンを対象に、統計データを正しく把握し、活用するための能力向上を図る。

コースは4週で構成され、第1週では、「統計学が最強の学問である」の著者、西内啓をはじめとする講師陣が、社会でデータがどのように活用されているかについて、実際のデータを用いた分析事例を紹介。第2週では、統計数理研究所の土屋隆裕准教授が、データを理解し、分析する際に必要な統計学の基礎について講義する。

第3週では、東京大学の佐藤整尚准教授が、日ごろ目にすることの多いデータの見方について講義。第4週では、総務省統計研修所の須江雅彦所長をはじめとする講師陣が、誰もが入手可能な公的統計データをインターネットを用いて簡単に取得する方法について説明する。