NXP Semiconductorsは12月15日、スマートフォン用オーディオシステム向けに第3世代スマートアンプ「TFA9897」を発表した。
同製品は、市場で普及しているスマートフォンにプレミアムクラスのオーディオ性能を実現する。また、8Ωマイクロスピーカ向けに最適化された、独自の最新アルゴリズムを採用している。そして、これまでのスマートアンプICと同様に、システム全体が1チップ化されており、CoolFlux DSP、電流検出機能内蔵の高効率クラスDアンプ、DC/DCコンバータが集積されている。このように、同製品はターンキー型ソリューションを提供し、すべてのプラットフォームと互換で、集積も容易である。
さらに、シンプルな電流検出アンプとは異なり、レイテンシを最小に抑える保護機能を提供し、出力定格の高い他のアンプに対し、高い競争力を実現している。採用されている先進的な組み込みアルゴリズムについては、別途ライセンス契約は不要。また、設計の際に音質のカスタム化とともに、スマートフォンの性能の最適化法の選択を可能にする補助ツールも用意されている。加えて、デザインイン活動に対しては、同社の専門のフィールドアプリケーションチームが支援する。同チームは世界各地に配属され、ハードウェア、ソフトウェア、音響技術全般にわたって、世界をリードする専門知識を提供しているという。