アルテックはこのほど、試作造形ビジネスに携わっているエムトピアが、ストラタシス製Polyjet方式の3Dプリンタとして造経サイズが最大となる「Objet1000」を国内で初めて導入したと発表した。
「Objet1000」は造形サイズが1000mm×800mm×500mmにもなるマルチマテリアル・ワイドフォーマット3Dプリンタ。長時間にわたる自動稼動が可能で、自動車や航空宇宙をはじめとするさまざまな分野での利用が見込まれるという。
多様な樹脂材料が使用できることに加え、非常に複雑なデザインも高精度で造形できるため、従来ではドリルによる穴あけやネジ山加工などが必要となる試作品も、最終製品の外見だけでなく物性も近づけて製作することができる。
エムトピアは以前まで、ストラタシス製の「Objet500 Connex」を用いた造形サービスを検討していたが、造形可能サイズ(500mm×400mm×200mm)の制限により、モデルによっては分割して造形しなければならなかった。
「Objet1000」を導入したことで、そうしたモデルも一度で造形できるようになったほか、長時間の自動稼動によってタイトな納期にも対応できるようになったという。エムトピアの林廣守 代表取締役は「スピードが重要視されているR&Dの分野で、より多様なニーズに応えていくために、『Objet1000』の導入に至りました。この業界では400点もの試作品を3日で納入するというようなタイトなスケジュールもあり、それに対応できるのがこの『Objet1000』だと確信しております」とコメントしている。