OSIsoftジャパンとESRIジャパンは12月16日、東京大学との共同研究の成果として気象情報の時空間連携可視化システムを構築したと発表した。
この取り組みは、気象情報や都市活動などの情報が自由に流通し共有される電子基盤の創造を目指す産官学連携コンソーシアム「Live E!プロジェクト」のシステムと、同コンソーシアムのメンバーであるユビキタスが技術支援するかたちでKDDIとウェザーニューズが構築した気象情報共有サービス「ソラテナ」が生成する気象ビッグデータを、時間的および空間的な側面で統合的に分析可能とするもの。
同システムにはビッグデータを高速かつ効率的に時系列で長時間蓄積する米OSIsoftのPI Systemと、リアルタイムGIS機能を実装している米EsriのArcGIS GeoEvent Extension for Serverを連携するために開発されたインターフェース機能を持つPI Integrator for Esri ArcGIS(OSIsoft製品)が採用されている。これにより、時系列に管理されたビッグデータとリアルタイムGISのシステムがシームレスに連携され、約3000拠点(約2万1000点の気象センサー)の気象ビッグデータをリアルタイムに地図上に表示し、時間軸でも管理することが容易となった。
同システムは今後、新たな検証実験への活用のほか、気象データだけでなくM2M、IoT、IPv6、ユビキタス社会といったビッグデータに関連する様々な分野への応用が期待される。