Autodeskは複合材料設計・製造のシミュレーションを行う「Autodesk Simulation Composite」を12月19日より発売すると発表した。

「Autodesk Simulation Composite」は複合材料の設計、製造を事前にコンピューター上でシミュレートすることで、開発中にさまざまなバリエーションを検討しながら、用途に対して最適な性能持つ製品を作れるように支援するアプリケーション群で「Autodesk Simulation Composite Design(英語版)」と「Autodesk Simulation Composite Analysis(日本語版)」という2つのアプリケーションで構成されている。

「Autodesk Simulation Composite Design」は、複合材の設計初期段階で仮想試作と解析を行うアプリケーション。材料解析、積層体解析、簡易構造解析、高度積層体解析などの機能を提供する。また、設計した薄板や積層板の機械物性を他のCAEアプリケーション(Abaqus、ANSYS、MSC Software)にエクスポートすることができる。

「Autodesk Simulation Composite Analysis」では、Abaqus、ANSYSといった他社のCAEアプリケーションのプラグインとして、構造解析専任者向けの機能を提供する。具体的には、複合材料の構成レベルの応力、ひずみ曲線情報を効率的に提供し、非線形材料による解析を可能とする。また、進行性破損解析を容易な操作できるほか、「Advanced Material Exchange」機能を使用することで、「Autodesk Simulation Moldflow」によるシミュレーションで算出された繊維配向起因の異方性機械物性(非線形材料物性)、残留応力/ひずみなどをAbaqusにエクスポートすることができる。

「Autodesk Simulation Composite Design」イメージ画像

Moldflowの結果をAbaqusにマッピングしたイメージ画像