パスネット協議会は12月15日、2000年10月に発売を開始した共通乗車カード「パスネット」について、2015年3月31日終電をもってすべての機器での使用を終了すると発表した。

「パスネット」は、2007年3月にサービスを開始したICカード乗車券「PASMO」の普及に伴い、2008年1月に発売を終了。同年3月の自動改札機における使用終了に合わせ、残額を全額無手数料による払い戻し、「PASMO」への移し替え(一部の事業者で実施)を開始した。

パスネット

これまで、自動券売機でのきっぷ購入や自動精算機でののりこし精算などでの使用が可能だったが、2015年3月31日をこれらの使用も終了となる。

対象事業者は、小田急電鉄、京王電鉄、京成電鉄、京浜急行電鉄、埼玉高速鉄道、相模鉄道、新京成電鉄、首都圏新都市鉄道(つくばエクスプレス)、西武鉄道、多摩都市モノレール、東急電鉄、東京地下鉄(東京メトロ)、東京都交通局(都営地下鉄)、東京臨海高速鉄道(りんかい線)、東武鉄道、東葉高速鉄道、箱根登山鉄道、北総鉄道、舞浜リゾートライン(ディズニーリゾートライン)、ゆりかもめ、横浜高速鉄道(みなとみらい線)、横浜市交通局(横浜市営地下鉄)。

「パスネット」には、事業者が独自で販売するカードもあり、例えば、東京地下鉄は「メトロカード」、西武鉄道は「レオカード」、小田急電鉄は「ロマンスカード」を販売していた。

「パスネット」の残額の払い戻しは、2018年1月31日で終了となる。