NPO法人e-Lunch(イーランチ)とカスペルスキー、サンロフトは12月11日、「幼児のスマートフォン・タブレット利用調査」の実施と結果を発表した。イーランチが1歳~6歳の幼児の保護者1158人を対象に、9月10日から9月30日の期間で調査した。
スマホを週2日以上利用する習慣は、1歳児では18.2%だが、2歳児ではその倍以上の47.4%という結果に。親の1日のスマホ利用時間がゼロの場合には、69.2%の子供も利用時間がゼロという結果になった。
親の1日のスマホ利用時間が30分の場合、利用時間ゼロの子どもは31.2%に減少し、32.5%の子どもが親と同じ30分、またはそれ以上の時間スマホを利用してることが判明した。
子どもの年齢別利用目的では、どの年齢でも写真や動画の撮影や鑑賞という使い方が多くを占めているが、1日2時間以上利用している子どもに絞ると、動画を見たりゲームで遊んだりするという回答が多くなった。また、子どもを静かにさせるために7割がスマホ使用を経験しており、公共の場での利用が一般化しているようすがうかがえる。
家庭での利用ルールの有無を調べたところ、62%の家庭がスマホを利用するときのルールを定めている結果に。
2014年2月に内閣府が発表した「平成25年度 青少年のインターネット利用環境実態調査結果」で、満10歳から満17歳までの青少年の家庭でルールを定めているのは67%という結果が出ており、このデータと比較しても、子どもの年齢に関わらず、親は子どものスマホを利用に対して、何らかのルールを設ける必要性を認識していることがわかる。
さらに、セキュリティ対策状況を確認したところ、約50%の保護者が、子どもたちのスマホにウイルス対策やフィルタリングなどを施していない。国民生活センターによると、保護者が知らぬうちに子どもが課金サービスやクレジット決済を利用する事例も増えており、早急に安全対策を取る必要があると言える。