アドビ システムズは、歳末商戦のネット売上高についての実態調査レポート「Adobe Digital Index Online Shopping Data」の結果を発表した。

「Adobe Digital Index Online Shopping Data」

同レポートは、小売り、メディア、エンターテインメント、金融サービス、旅行など、4,500の電子商取引Webサイトを対象に、9月21日から12月1日にかけて実施した歳末商戦のオンラインショッピング売上高をまとめたもの。これによると、2014年の米国の感謝祭(11月の第4木曜日、今年は11月27日)のネット売上高は、前年比25%増の13億3,000万ドルとなり、このうち日本は3億3,700万ドルと全体の約25%を占めた。

また、米国で伝統的に1年で最も実店舗が混雑すると言われる「ブラックフライデー」(感謝祭の翌日、今年は11月28日)は、前年比24%増の24億ドル(このうち日本は3億3,100万ドルで全体の約14%)で、米国で最もオンラインショッピング売上高が最も伸びるとされる「サイバーマンデー」(感謝祭明けの月曜日、今年は12月1日)には、前年比16%増の26億5,000万ドル(このうち日本は4億800万ドルで全体の約15%)となった。なお、歳末商戦シーズンを通してのネット売上高は、前年比20%増の96億ドル、総売上高は前年比14%増の379億ドルに達し、過去最高を記録したということだ。

このほか、オンラインショッピングに関する主要なデータとトレンドとして、「OSのシェア」については、ブラックフライデーはiOSがAndroidの4倍のモバイル売上高を生み出し(iOS 79%、Android 21%)、サイバーマンデーでもiOSが売上高全体の79%を占めたという。「ソーシャルネットワークの影響」については、SNS経由で直接発生した注文額(AOV)で、Facebookが114.45ドルで最高額、第2位がPinterestの93.20ドル、Twitter経由のネット売上高は平均90.74ドルであったという。人気商品について、SNS上での言及が前月比ベースで最も増加したのは「4Kテレビ」、ウェアラブル端末では感謝祭とブラックフライデーのSNSでの言及数が10万回に達した「Fitbit」がトップだったという。スマートフォンで最も多く言及されたのは「iPhone 6」だったとのこと。