セブン&アイ・ホールディングスは12月11日、クラレ、東京農業大学、東北大学などと連携し、店舗から出る食品残渣の液体肥料化、液体肥料の野菜栽培の活用など、新たな食品リサイクルループの実現に向けた研究に着手すると発表した。

同社グループではこれまで、適正な品揃えを支える情報システムの開発や、長鮮度食品の開発など、食品残渣を減らすさまざまな取り組みを実施してきた。また、食品が売上高の6割を占めることから、「食品リサイクル率の向上」重要テーマとし、食品残渣の飼料化・肥大化、環境循環型農業「セブンファーム」の取り組みを推進している。

今回の研究では、2015年2月より、セブン-イレブン数十店舗にクラレと開発したオリジナルの小型生ごみ処理機を設置。食品残渣の液体(分解液)化の運用検証を進めていくと同時に、東北大学と連携し、分解液の液体肥料化およびその活用に関する研究を開始する。また、すでに東京農業大学と、分解液を使った栽培試験を実施中とのこと。

なお、こうしたコンビニエンスストアへの生ごみ処理機の設置、ならびに独自スキームによる食品残渣の液体肥料化への取り組みは国内小売業では初の試みとなるという。

次世代型食品リサイクルループのイメージ