モバイル対応含む機能追加・強化を実施

サイボウズは12月8日、エンタープライズ向けグループウェアパッケージの最新版「サイボウズ ガルーン4」(以下、ガルーン4)を発表した。2010年発売のガルーン3から約4年ぶりのメジャーバージョンアップとなる最新版は、クラウド版の機能で特にユーザーから評価の高かったモバイル対応などを追加したほか、メールやスケジュール、管理機能なども強化した。

ガルーン4の主な新機能

モバイル端末向け表示への対応では、タッチやスワイプなどモバイルネイティブに近い操作感を実現。モバイル側からガルーンのポータルサイトへ直接アクセスし、フッターの「モバイル表示」をクリックすれば、モバイル表示に最適化された画面へと切り替わる。

サイボウズは昨年、ユーザー数1000名以上の顧客および同社製品の未導入企業に対し、グループウェア導入時に重視した機能と、リプレイス時に重視したい機能についてアンケート調査を行った。その結果、導入時にはニーズが低かった「モバイル対応」が、リプレイス時に検討する機能として約3倍の回答数を獲得したという。クラウド版でも同機能の評価は高く、ガルーン4への採用につながった。

グループウェアで重視する機能において、導入時とリプレイス時で最も違いがあったのがモバイル対応だった

なお、ガルーン向けモバイルアプリ「KUNAI」も提供されているが、端末内にデータを保存するデータ同期型のため、一部ユーザーからセキュリティ上の懸念があがっていた。ガルーン4では、データはすべてポータル側に預けられたまま操作できるので、こうした不安も払拭される。

スケジュール機能では、個人週/個人日予定をドラッグアンドドロップが可能になったほか、登録画面では予定にファイルを添付可能になり、スケジュール登録時に開始時間を設定すると1時間後の終了時間が自動入力されるなど、ユーザビリティに関わる改修が行われた。

メール機能では、3ペインビューの採用(2ペインビューに切り替え可能)、未読既読の切り替え、設定条件に基づくメールの自動転送などに対応。スペース機能では、リアクション機能の文言変更、管理者の設定機能、公開スペースのフォロー機能などが追加された。「過去に類似したプロジェクトがあれば、それをベースにスペースを作成できるなど、スペースの運用がより簡単になった。また、ディスカッションやコメントの削除なども行える」(ガルーン プロダクトマネージャー 池田陽介氏)。

スペースでは管理者が設定できるようになり、以前のスペースの再利用も可能に

管理面では、アプリ単位での利用ユーザーの制御、人事変更の発令日にあらかじめ作成した組織図を自動反映させる機能など、よりきめ細かい設定が可能になった。

今後は、クラウド版のバージョンアップを2015年春と夏に実施、2015年秋にはエンタープライズ要件などを盛り込んだパッケージ版をリリースする予定だ。

なお、今回の発表に併せて、他グループウェアからの移行ソリューションを提供開始(専用ページを公開予定)。

また、リリースキャンペーンとして、ガルーン1~3の未継続ユーザー向けに定価30%オフする「未継続バージョンアップ」、既存の全ユーザー向けにクラウド版を定価20%オフする「クラウド移行」(初年度のみ)、リモートサービスを50%で利用できるほかセキュアアクセスが無償でついてくる「リモートサービス優待」(初年度のみ)を2015年7月31日まで実施する。

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