睡眠不足は集中力や記憶力の低下だけではなく、不安やイライラが増して短気になるという。忙しい毎日、「十分な睡眠を取るように」と言われても難しいだろうが、睡眠の質を高めるためにできることはある。
The Next Webの「生産性アップのための睡眠術(原題:The best sleeping habits to enhance your productivity)」がいくつかのポイントを伝えている。
カフェインとうまく付き合う
カフェインを夜に摂取することは体にとって良くないという話は割と一般的な話だと思う。だが、朝起きてすぐのコーヒーも実は体にとって良くないことだという。米メリーランド州ベセスダにある米国軍保険科学大学の調査によると、カフェインを摂取する際に最適な時間は午前9時半~午前11時半の2時間だという。
朝食時にコーヒーを飲む習慣があるのであれば、水やフレッシュジュースに変えてみてはいかがだろうか。夕食後のコーヒーや就寝前のコーヒーは避けたい。就寝前6時間以内にカフェインを摂取した場合、睡眠の質に影響が出るとのことだ。
夕食は2時間前に
夜食はもちろんのこと、夕食でも気をつけるべきことはある。夜食と共通するかもしれないが、夕食の時間は就寝2時間前がデッドラインだという。
食べる物としては、食べ慣れないスパイスが効いた料理を夕食に食べると消化問題を起こし、睡眠に影響するという。アルコールも控えた方がよいとのこと。
睡眠に良いホルモンとされる「メラトニン」を摂取するために、さくらんぼや白米、トウモロコシ、バナナなどを取り入れた料理を食べるよう心がけてはいかがだろうか。
睡眠環境を整える
ベッドはマットレスの固さ、布団れば適度に乾燥した清潔な布団を気を付ければ快適な睡眠……とそれだけでダメだ。"光"も体内時計を狂わせるという。遮光カーテンなどで外の光をシャットアウトし、PCやスマートフォンなどもオフに。騒音も影響するため、音楽を聞きながら眠る習慣があるのであれば、ボリュームを落としてリラックスできる曲を選ぼう。
夜寝る前のFacebookやTwitter、メールは避けた方が良い。端末が電磁波を発するだけでなく、ソーシャルや新しい情報は興奮を高めてしまう。本を読んだり音楽を聴くなどして、興奮から遠ざけて眠りに入ろう。
習慣付けが重要に
成人の理想的な睡眠時間は7~8時間。これを確保できればベストだ。一方で、週末の"寝だめ"はあまり良くない。
一定の時間帯に就寝して、7~8時間後に起きるという習慣を持つことで、体に対して余計なストレスを減らせるという。
昼寝のススメ
昼寝は20分程度が効率アップに繋がる。一部の企業では実際に昼寝を許可しており、Googleなどは昼寝専用のスペースを設けているそうだ。
1時間の昼寝が脳を活発にするといわれているが、10分寝るだけでも違うとのこと。会社が許可するなら、試してみてはいかがだろうか?