アシストは12月4日、連想型高速インメモリBIプラットフォーム「QlikView」が、ミズノの情報分析プラットフォームに採用されたことを発表した。
「QlikView」とは、米Qlik Technologiesが開発・販売するデータ・ビジュアライゼーションとなる。
従来、ミズノでは、POSデータなどの販売実績の分析にBIツールを導入していたという。
しかし、見たい情報をすぐに参照できないという課題のほか、詳細な商品カテゴリを対象とした分析や、販売形態に応じて多角的に売価や原価を検証できる分析へのニーズ、在庫管理や販売の予実管理の人手と工数の問題が顕在化していたと説明する。
そこで、同社は、これら課題を解決する新しい分析プラットフォームとして「QlikView」の導入を決定。採用の理由として、過去の販売実績にくわえ季節変動も反映し、より高い精度の需要予測を立てられることや、販売実績と在庫推移の相関分析や需要予測から、欠品が発生する前に在庫を店舗間で移動して品揃えを充実させるなど、店舗現場に向けて的確な対応策を指示できることをあげる。
また、ダイレクトメール(DM)の企画において、複数の条件を重ね合わたターゲットの絞り込みが可能で、シミュレーションを繰り返しながら、レスポンス率の高い効果的なプロモーションを実施できると評価する。
同社では、東京と大阪の両本社において、営業やマーケティング部門の50名が量販店の営業分析やECサイトの購買分析などに「QlikView」を利用し、分析結果を業務改善のアクションにつなげることで販売機会の拡大に役立てたい考えだ。
今後は、販売計画や生産計画にも同ツールの活用を拡げる構想が進んでおり、タブレットでの利用も視野に入れているという。
なお、同ツールの導入にあたりアシストは、オンサイトでの導入支援やプロトタイプ構築支援、東京と大阪の利用サポートを提供した。