KDDIエボルバは12月4日、携帯電話・スマートフォンに標準搭載されるSMS機能を用いたクーポン配信システムを含む「交通広告プラン」を試験的に構築し、オリコムと共同で、東急リゾートサービスが群馬県・沼田市にて運営する「たんばらスキーパーク」の電車内広告キャンペーンとして実証実験を行うと発表した。
これにより、交通広告によるリゾート施設への直接的な送客効果を数値によって可視化するほか、見込み顧客がオフラインとオンラインをシームレスに行き来する新たな「O2Oモデル」の構築を目指す考えだ。
実証実験では、12月上旬~下旬にかけて、首都圏を走る西武池袋線と東武東上線に掲出する「たんばらスキーパーク」の広告内にクーポン配信用の電話番号を記載。広告を閲覧した見込み客が、手元の携帯電話・スマートフォンから専用電話番号にダイヤルすると、SMSによってクーポンが配信される仕組みとなる。
消費者は、同クーポンを「たんばらスキーパーク」において提示することで、リフト券優待の特典を受けることができる。
これらによりパーク側は、広告出稿量やSMS配信数と、実際に現地で特典を受けた数を比較し、広告効果の数値化が可能なほか、交通広告(オフライン)からSMS配信によるWeb閲覧(オンライン)、リゾート施設への誘導(オフライン)という「顧客の導線」の可視化が期待される。
実証実験にてKDDIエボルバは、同社が開発・運営するSMS送信サービス「コールアシスト」を用いて、SMSクーポン配信システムを開発・提供。オリコムは、広告制作とメディアプランニング、効果測定を行うという。