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MozillaはこれまでiPhoneやiPad向けのFirefoxは提供してこなかった。これはAppleの定めるアプリに求める条件がMozillaの信条とするものと合致しなかったことが主な要因となっているが、状況は大きく変わり始めている。
12月2日(米国時間)、Mozillaは「Designing a Firefox Experience for iOS|Mozilla Press Center」において、ユーザを第一に考え独立した選択肢を提供することが大切だとし、iOSを利用しているユーザーにFirefoxを提供する準備を進めていると伝えた。
複数のMozilla関係者が、Twitterでこの発表に関連すると見られるツイートもしている。リリースマネージャーのLukas Blakk氏は「We need to be where our users are so we're going to get Firefox on iOS #mozlandia」とし、ユーザーがいるところに自分たちもいるべきだとしてFirefoxのiOS対応を進めていることを説明している。データサイエンス担当マネージャーのMatthew Ruttley氏は「Firefox for iOS!! Let's do this!!! #mozlandia #awesome #mozilla #teamNightingale 」として、iOS版Firefoxの開発への参加を呼びかけている。
スマートフォンやタブレットデバイスといった分野においては、SafariやChromeが圧倒的なシェアを確保している。Operaも一定量のシェアを確保しているものの、それ以外のブラウザは存在感が薄い状態が続いている。Mozillaは特定の国や地域でFirefox OSの提供を開始しているが、世界全体で見ると、まだシェアはそれほど確保していない。iOS版の提供はこうしたブラウザシェアを塗り替える可能性があるかもしれない。