日本オラクルは12月2日、Javaテクノロジーを実装した「Internet of Things(IoT)」時代のコンセプトカーを製作し、フリースケール・セミコンダクタ・ジャパンが開催する「フリースケール・テクノロジ・フォーラム・ジャパン2014」で初めて公開すると発表した。
このコンセプトカーは、車載LANシステムを搭載したBMW X5をベースに、イータスが提供するECU統合計測・適合・診断ツール「INCA(インカ)」から走行速度、エンジン回転数、アクセル開度などの車両情報を取得し、フリースケールのマイクロプロセッサ「i.MX 6シリーズ」上でその車両情報の収集・送信およびセンサーの制御を行う「Oracle Java ME Embedded 8」、それらの情報をダッシュボードに表示する「Oracle JavaFX Embedded」を稼働させるもの。
車載LAN上の「i.MX 6シリーズ」では、車両の各種センサー情報を識別・集約してサーバへつなぐセンサー・ゲートウェイ機能として「Oracle Event Processing for Embedded」を搭載している。
車両情報を長期的に蓄積し、走行情報の分析および車両側へのフィードバックを行うサーバサイドには、「Oracle Linux」上に、「Oracle WebLogic Server」、「Oracle Coherence」、「Oracle Event Processing」を活用したインメモリ・プロセッシング基盤、「Oracle Database」によるビッグデータ管理・蓄積、およびビッグデータ・アナリティクス製品「Oracle Endeca Information Discovery」によるデータ分析基盤を構成している。