NECは12月2日、IAサーバブランド「Express5800シリーズ」において、従来型のハードウェアプラットフォームに加え、クラウドサービスをパッケージ化した「Express5800/CloudModel」を同日より販売開始すると発表した。
「Express5800/CloudModel」はNECのクラウド基盤サービス「NEC Cloud IaaS」の3年間の利用権をパッケージ化し、CPUやメモリ/HDD、OSを組み合わせた50種類のラインナップから選択可能にしたもの。サービス利用開始時の初期設定や移行作業などが容易で、中小規模システムのクラウド導入・運用に適したモデルとなる。
また、「NEC Cloud IaaS」の運用・管理を行うセルフサービスポータルにより、オンプレミス型のサーバと一元管理を実現しており、運用コストの削減が可能となる。
そのほか、最新Intel Xeon E5-2600v3製品ファミリーを搭載し、従来機比で性能を最大50%向上。メモリ性能やディスクI/O性能を向上させるとともに、「Express5800/R120f-2E」では最大26台、「同/T120f」では最大24台のHDD/SSDを搭載可能で、高速なI/O性能や大容量のストレージを必要とするオンプレミスのデータベースサーバ用途に適した製品となっている。
また、従来機比で、性能を最大50%向上させたハードウェア製品のラック型2機種、タワー型1機種も合わせて販売開始する。
価格は、「Express5800/CloudModel(クラウドサービス3年パッケージ)」が35万6,100円~、「Express5800/R120f-2E(ラック型)」が40万3,000円~、「Express5800/R120f-1E(ラック型)」が38万1,000円~、「Express5800/T120f(タワー型)」が29万4,000円~となっている。
なお同社は、オンプレミスの従来型ハードウェアプラットフォームと、「Express5800/CloudModel」や「NEC Cloud IaaS」といったクラウドシステムを跨るハイブリッド環境において、バックアップ、ファイルサーバ移行、災害対策・事業継続などの連携ソリューションの提供を予定している。