2014年12月11日、東京都千代田区にて「経営に活かす!戦略的なITコストマネジメントとは!?」と題した、ビジネスセミナーが開催される。当日は、SRA OSS, Inc.日本支社 マーケティング部 部長の稲葉香理氏が登壇し、オープンソース製品であり、Oracleとの高い親和性を持つPostgreSQLによって、現行のDB運用コストを激減させる方法を紹介するセッションを行う予定だ。そこで講演に先立ち、同氏にコスト削減において大切なポイントを聞いた。

「経営に活かす! 戦略的なITコストマネジメントとは!?」の参加申し込みはこちら(参加費無料、12月11日(木)開催、東京都千代田区、開場14:00~)

今後増大しつづけるデータベース管理コストを削減する方法は?

企業のITコストにおいて、ソフトウェア維持費というのはかなり大きなものだ。そして、ソフトウェア維持コストの高さに不満を感じているという企業担当者は多い。その中でも特に削減したいと考えているのは、データベース管理のコストではないだろうか。

日本においてはOracleを採用しているケースが多く見られるが、もともとライセンスコストのかなり高いソフトウェアだ。さらに、年間保守料金の保守費用率のアップも表明された。初年度保守費用に対して、毎年調整料金として3~4%が上乗せされることになる。新製品への移行も強く促されるようになっている。使い続けるほどにコストが増大することになり、コスト削減に取り組みたい企業にとって使いづらいソフトウェアになってしまった。

「Oracleを使っている企業は、いわばベンダーロックインされている状態にあります。そこから脱却したいと考えても、なかなか難しいというのが実情でした。データベースはどのシステムでも使われており、非常に重要なデータを扱っているものですから気軽な移行はできません。しかし、今はOSSというよい選択肢があります」と語るのは、SRA OSS, Inc.日本支社 マーケティング部 部長である稲葉香理氏だ。

十分な信頼性と実績があるOSS「PostgreSQL」

SRA OSS, Inc.日本支社 マーケティング部 部長
稲葉香理氏

保守コストが上がり続ける状況に、このままでよいのかと悩みつつも、OSSについて不安を抱えている企業は少なくない。Oracle以外の商用データベース管理ソフトを検討しても、コスト面での劇的な変化は出てこないだろう。いくらかの削減ではなく、大きな変化を求めるのならばオープンソース製品(OSS)がまず選択肢となるはずだ。

しかしOSSに対して不安を感じているという声も少なくない。社内に十分な知識を持った人員がいないことも大きな不安につながるが、そもそも高額な商用ソフトウェアと比較した時に十分な性能があるのか、問題のないサポートが受けられるのかといった部分も不安の種になる。

「OSSも信頼性が高くなってきていますし、十分業務に活用できるレベルにあります。特にPostgreSQLは、十分な検証や移行サポート体制が整ってきており、実用的なものになっています」と稲葉氏は語る。

SRA OSS, Inc.日本支社では、さまざまなオープンソース製品(OSS)を扱っている。その中でも特に強いのが、データベース管理システム「PostgreSQL」だ。Oracleをはじめとする商用データベース管理システムからの移行についてもサポートメニューを用意しており、スムーズなオープンソース製品導入を実現できる環境が整っているという。

また、PostgreSQLは「日本PostgreSQLユーザ会」というNPO法人を通じて普及促進活動が行われている。大手企業も参加し、多彩な環境での検証を経た開発を行っているため、移行や活用に関するノウハウも豊富だ。

「NTTグループもPostgreSQLを推進していますが、社内のSUN環境をPostgreSQLへ移行するとコストが80%削減できるという試算もありました。もちろん、環境と利用方法によって削減具合は違うのですが、Oracleの場合オプションとして追加しなければ利用できない機能がPostgreSQLには標準で組み込まれているなど、魅力は多くあります」と稲葉氏は語った。

金融機関や政府での採用事例もセミナーで解説

PostgreSQLの導入例は、すでに数多くある。GISとの相性がよいこともあり通信キャリアでの採用が目立つが、他にも電力会社など社会インフラを扱う企業でも活用されている。

「海外の事例になりますが、社会保障制度や政府銀行のシステムに採用された例もあります。OSSだからクリティカルな業務には使えない、ということはないのです」と稲葉氏。多彩な導入事例や、PostgreSQLの実力については12月11日に開催される「経営に活かす!戦略的なITコストマネジメントとは!?」において語られる予定だ。

「PostgreSQLは非常に完成度の高いものになっている自負がありますが、マイグレーションの作業を手探りで行うのは大変です。だからこそ、十分な知識を得て、技術を持っているベンダーに相談して欲しいですね」と稲葉氏は語る。その知識を得られる第一歩が、今回のセミナーになるはずだ。

「経営に活かす! 戦略的なITコストマネジメントとは!?」の参加申し込みはこちら(参加費無料、12月11日(木)開催、東京都千代田区、開場14:00~)