さまざまな情報が飛び交う中で、アドバイスや忠告的なものが占める割合は多い。他の情報と違って、「……したほうがよい」あるいは「……すべきではない」などといわれるとどうも無視できないのだが、実際のところ必ずしも適確なアドバイスばかりではない。
フィルタリングして意味や価値のあるアドバイスを選別する必要がある。では、どうすればよいか。Inc.comの記事「悪いアドバイスを除去する5つのチェックポイント(5 Questions to Weed Out Bad Advice)」が参考になりそうだ。
考えてみれば、日常はアドバイスだらけだ。仕事では上司や同僚、さらには部下から忠告をもらい、仕事が終わるとお説教好きの家族や友人が待っている。
レストランに入るとメニューやワインを薦められる。本屋にはハウツーや生き方についての本が平積みされ、Webにもそんなコンテンツが満載(この記事もその1つだが……)で、アドバイスばかりを投稿するSNSアカウントも多く存在する。
このようなアドバイス過多の時代、不要なアドバイスを除去するには以下の5つをチェックすれば良いという。
だれからのアドバイス?
信用できる人やサイト/アカウントからのアドバイスなのか、企業の広告なのか。
金銭目的や勧誘目的のアドバイスは日常にあふれている。アドバイスは誰が行っているのか、きちんとチェックすること。
隠された意図はないか?
最初の項目で信頼できると思ったら、次は自分にアドバイスする目的は何なのかを考えよう。
何が動機になっているのか考えると、Webコンテンツなどでは、それこそ詐欺目的の可能性もある。現実世界であっても油断はできず、例えば会社であれば社内政治のためにやっている可能性も頭に入れておこう。
その分野に知識があるのか?
上記2つで、明らかに悪いアドバイスは排除されたはずだ。
次に考えるべきは、アドバイスしてくれた人が、その分野にどれほど精通しているのか考慮してみよう。
一般論からアドバイスしているのであれば、あなたの状況に最適ではない可能性もある。
アドバイスを絞り込むためには、正しい理解に基づいて発信しているのか、しっかりとチェックしよう。
その人は聞くことができる人か?
知識を持っている人だからといって、全面的に受け入れるべきかどうかはまた別の話。
自分の悩みをしっかりと聞くことができる人かどうかチェックしてみよう。
人の話に耳を貸す人は広く公平な視野を持とうとする人だ。
あなたがどんなことに困っているのか、どんな課題を抱えているのか、どのようなアドバイスを求めているのかを聞いてくれるのであれば、その人のアドバイスは大きな価値を持つことだろう。
ありふれたアドバイスかどうか
「時間が経てばわかる」「一度に詰め込みすぎてはダメ」「焦りは禁物」といったアドバイスは、その人ではなくても言えることだ。
当たり障りのないアドバイスのために貴重な時間を長く割くのはもったいない。友人や同僚として付き合っても、アドバイスを求めるべき人物ではないかもしれない。