Alteraは11月25日(現地時間)、欧州の安全関連電子システムの大手企業であるNewTecを通じて、機能安全開発ボードとFPGAリファレンスデザインを提供すると発表した。

今回発表のボードとリファレンスデザインは、AleteraのTUV Rheinland認証FPGA、ツール、およびIPを統合しているため、ユーザーは認証を前提としたFPGAベースシステムの設計を行って、開発期間を短縮できるようになる。また、機能安全データパッケージには、包括的なデバイスサポート、機能安全システム設計のために強化されたソフトウェアデザインフローおよびIPが含まれており、FPGA「Cyclone」を使用する設計全体にわたり、リスクを低減し、コスト効率良く、安全重視システムの要件を満たすことが可能になる。

さらに、機能安全ボードとリファレンスデザインは、SIL 3(Safety Integrity Level 3)までのIEC 61508認証を取得している。機能安全は、入力に対応した正確な動作を必要とするシステム全体の安全の一部として定義されており、消費者の製品に対する信頼性において、重要な役割を担っている。そして、IEC 61508認証は、電気、電子、あるいはプログラマブル電子システムにおいて、システムもしくは機器の一部が、ある条件下で障害を起こしうる可能性に基づいて評価された業界標準の安全指針に準拠する安全機能を実行できることを保証する。

なお、機能安全ボードとリファレンスデザインは、現在、NewTecより評価用に提供されている。