レノボ・ジャパンとレノボ・エンタープライズ・ソリューションズは11月25日、11月17日にオープンした東京・秋葉原UDX内の「レノボ・エンタープライズ・ソリューションズ・センター」をプレス向けに公開した。
同センターは、端末からバックエンドのインフラまで、ワンストップでソリューションを顧客に提供していくもので、ソフトウェアベンダー、システムインテグレーター、クラウド・サービスプロバイダーなど、ビジネスパートナーとの協業により各種検証環境やデモストレーションを提供する。
内部には、ショールーム、セミナールーム、ミーティングルーム、サーバルーム、パートナーテストルームなどが設けられており、エンドユーザー視点でソリューションを提供することをコンセプトに、システム技術検証、コンサルテーション、ソリューション・デモ、クラウド・ショーケース、セミナー、トレーニング環境を提供する。
同センターでの展示ソリューションとしては、クラウド、ビッグデータ、VDI、モバイルを用意。エバンジェリスト、担当セールス、エンジニアが技術的特長や価値を解説する。
クラウドでは、とくにハイブリッドクラウドに重点を置き、Microsoft Azure、IBM SoftLayer、VMware vCloudなどのパブリッククラウドと、センター内のサーバをオンプレミス環境に見立て、両者を連携させて動作させることや、OpenStackベースのクラウド環境も体験することができる。
また、上記3社以外にも、国産のクラウドベンダーとの連携も深めていく予定で、センター内でクラウド環境の構築を体験できるほか、新たなサービスの開発にも取り組んでいくという。
同社では「お客様においてはハイブリッドクラウドのニーズが多く出てきているが、エンドユーザーやパートナー様が自身でテスト環境を準備することは難しい。レノボ・エンタープライズ・ソリューションズ・センター内にはさまざまな環境を用意したので、検証・試験を随時行っていただきたい」と述べる。
VDI環境では、3D CADやCGワークステーション環境を提供。レノボの豊富なクライアント端末のラインナップを活かし、ワークスタイルの応じたクライアント環境を利用できる。
レノボ・エンタープライズ・ソリューションズ レノボ・エンタープライズ・ソリューションズ・センター センター長 ソリューション・テクニカル・セールス 本部長 緒方正暢氏は、「クラウドサービス、ソフトウェア等については、レノボはハードウェア周辺に専念し、エコシステムのパートナーと一緒に伸ばしていくことを目指している。新しい技術は難しいので、実際に手に取って見えるようにし、使いこなすなためのノウハウを提供することを目的にしている」と同センターの設立の目的を説明した。