SNSが無視できないチャネルとなる一方で、標的型攻撃や個人情報漏えいといったサイバー攻撃のニュースが後を絶たない。だからといってSNSを活用しないわけにはいかない。
重要なことは、とにかくセキュリティ対策を講じること。具体的な注意点をThe Next Webの記事「ソーシャルメディアのセキュリティ対策ガイド(原題:The guide to tightening your social media security)」がまとめている。
記事によると、セキュリティ対策のポイントは次の4つ。
電子メールアカウントがハッキングされる
パスワードの共有
マルウェア
スタッフへのトレーニングが不十分
では早速、5つのステップをみてみよう。
チームメンバーの教育・啓蒙
FacebookとTwitterはアカウントを作成してサービスを利用するまで2分もかからない。
だからこそ、SNSの運用を担当するマーケティング担当者らにサイバーセキュリティの基本をしっかりと伝えておく必要がある。
例えば、コメントで送られてくるスパムのようなリンクには注意するように伝えよう。SNSを活用する上での一般的なマナーやエチケットも当然といえるだろう。
SNSの運用を一元化
企業の規模が大きい場合は、部署ごとにアカウントを用意するところもあるかもしれない。
だが、きちんとした調整役を立てずに各部署がそれぞれツイートする行動はセキュリティリスクを高めることになる。SNSのアカウント運用は一元化させるのがベストだ。
複数のアカウントでSNSを展開しているところは、どのアカウントに誰が責任を持っているのか明確にしよう。分野が重複しているものはまとめて、ユーザーにわかりやすくしたい。
自分たちがツイートする目的は何かを考えて活用し、プロフィールについても一貫性を持たせて運営していこう。SNSアカウントを統合管理できる「Hootsuite」などのツールも利用したい。
パスワードは強固に
パスワードの管理はしっかりしているだろうか? 複数の人でパスワードを共有している状態は望ましくない。企業がSNS活用を進めれば進めるほど、共有する人が増えてしまい、リスクに繋がることを忘れてはならない。
パスワードそのものについては安全性が高いものを設定しよう。個人が思いつくことには限界があるので、パスワード管理ツールを利用して、複雑なパスワードを生成しても良いだろう。
承認システムの実装
FacebookやTwitterは簡単に投稿できてしまう一方で、誤った投稿を行ってしまう確率も高い。その先を深く考えることなしに入力した「たった一言」が企業のイメージを台無しにしてしまう例が多くある。
これを避ける方法として、編集プロセスを導入してはいかがだろうか? 投稿するメッセージを確認するステップを挟むことで、ミスは確実に防げるはずだ。
予期せぬ事態に備えよ
いくらこれらの対策を講じたとしても、ハッキングが起こる可能性は当然ながらゼロにならない。
もしセキュリティ事件が生じてしまった場合に備えて、「誰が対応するのか」「誰に通知するのか」といった緊急時に対応できるプランを複数用意しておこう。