大手3Dプリンタメーカー・ストラタシスは11月25日、新しく11機種の3DプリンタとFortusシリーズ向け新樹脂「ULTEM1010」の販売を開始した。
Polyjet方式は9機種、水溶性サポート採用機種も登場
「Objet Eden260VS」「Objet Eden260S」は、Polyjet方式では初めてとなる、水溶性のサポートが選択可能。これによって複雑な形状の造形モデルでも、サポートをより簡単に除去できるようになった。なお、「Objet Eden260s」は日本限定機種。最大造形サイズは両機種とも255(X)×252(Y)×200(Z)mm。
デスクトップサイズの「Objet30 Prime」は、最小積層厚0.014mmを実現。材料にゴムライク樹脂や生体適合性材料などが加わり、計12種類の材料が利用可能となった。また、高速で造形できるドラフトモードが追加され、用途に合わせた造形モードを選択することができる。最大造形サイズは294(X)×192(Y)×148.6(Z)mmとなっている。
「CONNEX」シリーズには、6機種が追加された。「Objet260 Connex1/2/3」はオフィスにフィットするコンパクトなシリーズで、最大造形サイズは255(X)×252(Y)×200(Z)mm。「Objet350 Connex1/2/3」シリーズではより大きなビルドサイズが提供されており、最大造形サイズは342(X)×342(Y)×200(Z)mm。
「Objet260 Connex1/2/3」および「「Objet350 Connex1/2/3」はいずれも3種類の素材を1度に使用することができるトリプル・ジェッティング・テクノロジーを搭載。「Connex1/2/3」はそれぞれ使用できる素材や、機能が異なる。今回6機種が追加されたことにより、さまざまなニーズに対応可能なラインアップとなった。
Fortusシリーズに操作性と造形速度が向上した2機種が追加
強度が高い材料を使えることが特徴であるFDM方式のFortusシリーズには「Fortus 380mc」と「Fortus 450mc」が追加された。両機種はそれぞれの従来機種に比べ、造形スピードを格段に高速化することに成功。操作盤にタッチパネルを採用するなど使いやすさの向上も図られている。最大造形サイズは「Fortus 380mc」が355(X)×305(Y)×305(Z)mm、「Fortus 450mc」が406(X)×355 (Y)×406(Z)mmとなる。
FDM方式向け材料として唯一食品接触認証を取得
FDM方式3Dプリンタ向けの新素材「ULTEM1010」は、メーカーでの使用を念頭に置いて設計されており、優れた耐熱性、引張強度、耐薬品性を備える。また、FDM方式用の材料としては唯一、食品接触認証を取得。そのため航空宇宙、自動車、食品製造金型など幅広い分野での活用が期待される。
上記で紹介した新機種および「ULTEM1010」について詳しくは、ストラタシスもしくは、日本での販売代理店である丸紅情報システムズとアルテックのホームページで見ることができる。