TDKは11月18日、約30mm×50mmと小型サイズのSSDでありながら、128GBまで対応可能なシリアルATA II対応の産業用NAND型フラッシュメモリモジュール「SMG4A」シリーズを発表した。2015年1月より販売を開始する。
近年、産業用PCボードでは、mSATAインタフェースを設ける例が増えてきている。そのため、同社も独自のコントローラを搭載した同シリーズをラインナップし、従来品の「SMG3B」シリーズに加えて、mSATAタイプのNAND型モジュールの対応領域を強化した。その中でも、MLC NAND型フラッシュメモリ搭載品のニーズが増えているため、今回標準対応した。一方で、MLC NAND型フラッシュメモリは突然の電源遮断が発生した際に書き込み対象データ以外のデータを破壊するといった影響をおよぼすことがあるため、産業用途で使用するためには、その対策が必須となる。
同シリーズでは、独自のコントローラIC「GBDriver RS4」の電源遮断耐性アルゴリズムに加え、内部電源バックアップ回路を合わせて使用することで、突然の電源遮断時の書き込み対象データ以外のデータを破壊するといった影響をおよぼすことを完全に阻止した。また、「GBDriver RS4」を搭載することで、Enhanced ECC機能、リードリトライ機能、オートリカバリ機能、データランダマイズ機能、オートリフレッシュ機能といったデータ信頼性を高めるための機能を有することはもちろんのこと、寿命診断ソフト「TDK SMART」を用いることで定量的な寿命管理も容易であるという。
さらに、データセキュリティ機能も充実しており、ATAのセキュリティ機能、AES 128ビット暗号化機能だけでなく、TDK独自のセキュリティ機能も実装している。これらにより、データを暗号化して記録することができるため、データ改ざん、漏洩など万が一の場合においても、強固なセキュリティを提供するとしている。