Alteraは11月17日(現地時間)、IBMのCoherent Accelerator Processor Interface(CAPI)を使って、POWER 8 CPUにFPGAをコヒーレント接続したFPGAベースのアクセラレーションプラットフォームを発表した。
AlteraとIBMは、OpenPOWER Foundationを通じて協力し、POWER 8システムに卓越した性能および効率をもたらす、柔軟なヘテロジニアスコンピュータソリューションを開発している。FPGAによって、高速化されたPOWER 8システムは、データ圧縮、暗号化、画像処理、および検索などの次世代ハイパフォーマンスコンピューティング(HPC)およびデータセンターアプリケーションで必要とされる、多くの演算および処理が求められる作業に対応できるよう最適化されている。
さらに、CAPIを使ってFPGAアクセラレータをPOWER 8プロセッサのファブリックおよびメインシステムメモリにコヒーレント接続させたことにより、FPGAは単にPOWER 8プロセッサの新たなコアとして認識される。これにより、ソフトウェアコードの行数が減り、従来のIOに接続されたアクセラレータと比べて、プロセッササイクルが低減したことで、開発期間を短縮することが可能になる。また、1つのFPGAで高速化されたPOWER 8サーバは、業界最高水準の効率で動作することが可能であるため、データセンターの面積を半分に縮小することができるという。
なお、Altera SDK for OpenCLは、カスタムFPGAベースのアクセラレータを開発し、市場投入期間、消費電力、および性能面での優位性を得るために必要なリソースを提供する。この他、リリースされたOpenCL 2.0仕様は、プログラマがCAPIを使ってホストおよびアクセラレータでメモリを共有できる仮想メモリ機能に対応している