11月26日(水)、東京都千代田区のパレスサイドビルにて、データ活用による売上向上をテーマにしたセミナー『IT活用はTCOではなくROIで選ぶ時代 導入事例に学ぶ、データ活用によるアップセル・クロスセルの勘所』が開催される。

本稿では、マップアール・テクノロジーズ 三原 茂氏が務める講演『データを活用しビジネスを伸ばしたユースケースとMapR』の聴講で役立つ事前知識をご紹介しよう。

『IT活用はTCOではなくROIで選ぶ時代 導入事例に学ぶ、データ活用によるアップセル・クロスセルの勘所』では、Session2をマップアール・テクノロジーズ 三原 茂氏が務める(画像クリックでセミナー詳細ページへ)

Hadoopのボトルネック「Java製ファイルシステム」を独自実装に置き換え

今や、ビッグデータ基盤のデファクトスタンダードと言えるほど、技術者の間で認知度を高めている「Apache Hadoop」。OSSの同プロダクトは、それを活用したディストリビューションが多数提供されており、導入側が選択に迷うほどの状況が形成されている。そうした中、独自技術を組み合わせたソリューションで存在感を示しているのが、マップアール・テクノロジーズである。

同社が提供するソリューションは、「MapR Hadoop」と呼ばれるもの。その特徴を一言で表すと、「Hadoopの欠点を補う独自ファイルシステム」である。

Hadoopで採用されているファイルシステム「HDFS(Hadoop Distributed File System)」はJavaで実装されており、パフォーマンス上のボトルネックになるケースが少なくない。また、外部システムのデータをHDFSに移動させる際にも大きな負荷が発生し、性能が大幅に劣化するという。

そこで、MapR Haddopでは、ファイルシステムをネイティブに書き換えて実装。ランダムなRead/Writeを実行可能にして通常のデータ処理の性能を大幅に向上させたうえで、POSIX(Portable Operating System Interface)準拠のNFSによるマウントに対応させてデータ移動の負荷も軽減している。

こうした技術面の工夫の結果、他社のHadoopディストリビューションでは150台のサーバが必要だったシステムが、MapR Hadoopの採用により50台のサーバで済んだというケースもあるという。

もちろんMapR Hadoopにはそのほかにも、性能を高める実装や、運用負荷を大幅に軽減する技術が多数組み込まれている。講演では、さまざまな企業のユースケースとともに、そうした特長の詳細が解説される予定なので、ビッグデータ分析システムを検討している方はぜひご来場いただきたい。

開催概要

  • IT活用はTCOではなくROIで選ぶ時代 導入事例に学ぶデータ活用によるアップセル・クロスセルの勘所
  • 日時:2014年11月26日(水) 13:30(開場 13:00)~16:20
  • 会場:パレスサイドビル 東コア2F マイナビルームS 東京都千代田区一ツ橋1-1-1
  • 申し込み締め切り:2014年11月25日(火) 18:00まで
  • 主催:株式会社マイナビ マイナビニュースセミナー運営事務局
  • 協賛:株式会社ゼンク、マップアール・テクノロジーズ株式会社、Talend株式会社