デルは11月12日、ビジネスを支える様々なITのワークロードに対して、構成を変更するだけで迅速に対応可能な次世代統合アーキテクチャ「Dell PowerEdge FX」を発表。「Dell PowerEdge FX」を実装するための2Uのエンクロージャとして「Dell PowerEdge FX2エンクロージャ」(税別25万9,000円~)を12月3日から出荷開始する。

「Dell PowerEdge FX2エンクロージャ」

コンパクトシャーシの「Dell PowerEdge FX2」

「Dell PowerEdge FX2」は、前面にはハーフ幅サーバであれば4台、2015年前半に登場するクオータ幅のサーバであれば8台搭載でき、背面には最大2台のパススルーモジュール(1GbE or 10GbE)またはスイッチモジュールFN I/O Aggregatorのほか、ホットプラグ対応電源、最大8個のLow-profile PCIe、ファンを装備。このようなコンバージドインフラのアプローチにより、10Uに最大40台の2ソケットサーバを収容できる超高密度を実現できる。

「Dell PowerEdge FX」のブロック型アーキテクチャ

11月12日時点では、収容できるサーバとしては、2ソケットのIntel E5-2600v3プロセッサ搭載の「PowerEdge FC630」とIntel Atom C2200を4基搭載する「PowerEdge FM120x4」を発表。来年前半には、クオータ幅の2ソケットサーバ「PowerEdge FC430」、フル幅の4ソケットサーバ「PowerEdge FC830」のほか、ハーフ幅のDASノード「PowerEdge FD332」も発表される予定。

「Dell PowerEdge FX」のポートフォリオ

背面に搭載するパススルーモジュールやスイッチモジュールFN I/O Aggregatorとしては、計4種類がある。

パススルーモジュールやスイッチモジュールFN I/O Aggregator

デルでは、これらサーバやモジュールをブロックのように自由に組み合わせることで、あらゆるワークロードに対応できるとしている。

ブロックのように自由に組み合わせることで、あらゆるワークロードに対応

「PowerEdge FC630」(税別678,000円~)

「PowerEdge FM120x4」(税別311,000円~)

デル 執行役員 エンタープライズ・ソリューションズ統括本部長 町田栄作氏は、「マーケットは大きく動いており、モビリティ、セキュリティ、ビッグデータ、クラウドの4つがキーワードとなっている。これまで、ITはコストセンターであったが、この4つにフォーカスする上では、サービス中心のデータセンターに変えていく必要がある」と指摘。

インテル 執行役員 技術本部長 土岐英秋氏は、サービス中心のデータセンターに必要な要素として、「性能」、「自動化」、「能動的に先を見越して動くこと」、「変化に俊敏に対応すること」、「無駄がないように最適化すること」、「アーキテクチャの変化にスムーズに世代交代する新陳代謝」を挙げた。

デル 執行役員 エンタープライズ・ソリューションズ統括本部長 町田栄作氏

インテル 執行役員 技術本部長 土岐英秋氏

デル エンタープライズ・ソリューション統括本部 エンタープライズビジネス開発部 部長 馬場健太郎氏

デル エンタープライズ・ソリューション統括本部 エンタープライズビジネス開発部 部長 馬場健太郎氏は「新しいワークロードに対応するには、もっとシンプルで柔軟なアーキテクチャが求められており、それに向けて開発したのがFXだ。既存のコンバーコドインフラには初期投資がかかりすぎる点や構成の自由度がが低いという課題がある。FXはサーバ、ストレージ、ネットワークがブロックで統合されており、これらを組み合わせことであらゆるニーズに対応できる」と語った。