楽天は11月17日、フリーマーケットアプリ「ラクマ」の提供を近日開始すると発表した。同日より先行して出品受付を行う。
ラクマは、リアルのフリーマーケットのように、ユーザー間で売買取引ができるアプリ。出品方法を簡素化しており、スマートフォンのカメラを利用することで、最短1分で出品が可能になるという。
出品者と購入者は直接コミュニケーションが図れるため、商品の詳細な情報のやり取りができるほか、価格交渉も可能なため、「安心して取引ができる」(楽天)としている。最低出品価格は300円で、最高は29万円。
商品の出品や売買成立時の手数料は無料。売上金は商品受取りが確認されてから最短で即日に指定口座へ振込が行われる(楽天銀行の口座で当日の0:00~8:59に振込申請を行った場合)。なお、売上代金を指定の口座に振り込む際には、振込金額が1万円未満の場合、手数料として216円(税込)がかかる。
また、売上金を口座に振り込まず、次の商品購入時に充当することも可能。決済方法は、クレジットカードやコンビニ払い、ペイジー(実装予定)が用意されており、楽天スーパーポイントも決済に利用できる。
これらの決済は、購入者の商品受取りを確認後に売上金が支払われる決済代行システムを導入しているため、「両者が安心して利用できる」としている。楽天による安心安全の取り組みでは、9月に二重価格表示対策などの包括的な取り組みを発表している。
このサービスにより楽天は若年層の取り組みを図るとともに、楽天オークションと相互に連携・保管を行いながら「インターネットにおけるリユース市場の拡大の一端を担う」とコメント。
アプリは、Android版が25日にリリース、iOS版は「審査次第だがAndroidとほぼ同じタイミングで」提供を開始する予定だという。本来は10日の時点でサービスロンチの発表を行う予定だったが、事前出品のシステムにおいて、AndroidのOSの一部のバージョンで不具合があり、万全を期して発表を1週間ずらしていた。
フリマアプリでは、メルカリやフリルなどが先行しているほか、C2C市場全体で見るとヤフーのヤフオク!が大きな割合を占めている。