日本HPは11月14日、中堅中小企業向けに、クラウドベースのデバイス管理ソリューション「HP Touchpoint Manager」を発表した。

「HP Touchpoint Manager」は、MDMといわれるスマートデバイスを管理するソフトに属するが、iOS(近日対応予定)、Android OSを搭載したデバイスだけでなく、Windows PCも管理できるのが特徴。課金はユーザー単位の月額課金で、デバイスを一人あたり5台まで管理できる。2015年中には22カ国、10言語に対応する予定だ。

「HP Touchpoint Manager」の概要

機能セットとしては、デバイス情報収集、HDDヘルスチェック、バッテリヘルスチェック、ファイアウォールポリシー、ウィルス保護ポリシー、プロアクテイブアラート、リモートロックなどの「ベーシックパッケージ」(1ユーザー月額200円)と、これに加え、リモートアラーム、位置情報取得、リモートデータ消去、ローカルパスワードリセット、モバイルセキュリティーポリシー、カメラポリシー、チャット&電話サポートを追加した「プロパッケージ」(1ユーザー月額1100円)が用意される。

「ベーシックパッケージ」と「プロパッケージ」

Webのみの販売で、2015年5月11日まで申し込んだ場合は、6カ月間、「ベーシックパッケージ」は無料、「プロパッケージ」は月額550円のキャンペーン価格が適用される(なお、価格はすべて税別)。

「プロパッケージ」のトップ画面

管理はすべてWebブラウザを使って行い、利用者は自身の管理デバイスの情報を、管理者は配下のすべてのユーザーの情報を参照できる。なお、管理するデバイスには、エージェントをインストールする必要がある。

日本HP プリンティング・パーソナルシステムズ事業統括 テクノロジー・ソリューション統括本部 本部長 九嶋俊一氏

日本HP プリンティング・パーソナルシステムズ事業統括 テクノロジー・ソリューション統括本部 本部長 九嶋俊一氏は「スマートデバイスだけでなく、WindowsPCなどすべてのデバイスを管理できること、250人くらいまでの中堅中小企業をターゲットにした商品であることが特徴だ」と説明。

また、今後発売される「HP EliteBook Notebook PC」の一部の機種では、デバイスの正常性や保証情報、さらには「Always On Remote Management」機能を使用した高度なロック、データ消去などの追加機能が利用可能になる予定。