日立製作所は11月13日、2012年7月に受注した英国運輸省(DfT:Department for Transport)の都市間高速鉄道計画(IEP:Intercity Express Programme)向けに製造している車両を公開したと発表した。

公開した車両は2014年中に完成、2015年前半に走行試験のため、英国に向けて発送される予定。

日立は現在、IEP向けに先行生産車両3編成の製造を笠戸事業所(山口県下松市)で行っている。受注した全122編成のうち、今回公開した1編成を含む12編成を笠戸事業所で製造し、残りの110編成は、英国ダーラム州ニュートン・エイクリフで建設を進めている鉄道車両工場での製造を予定。

納入を予定しているClass 800シリーズは、電化区間と非電化区間の双方で走行することを前提とし、車両の床下にディーゼルエンジン付き発電機を装備している。さらに、ディーゼルエンジン付き発電機は取り外しが可能となっており、将来、電化区間が拡大された際の運用変更を円滑に行うことが可能だという。

Class 800シリーズによる旅客鉄道輸送サービスは、Great Western Main Line(GWML)では2017年より、East Coast Main Line(ECML)では2018年より開始される予定。

公開された「Class 800シリーズ」