米アドビ システムズは、モバイル市場のトレンドに関して分析した最新のAdobe Digital Indexレポートにおいて、米サイバーマンデーのネット売上高に関する予想を調査し、その結果を発表した。その中で、オンラインショッピングの売上に占める「携帯電話」の使用割合が世界で最も高いのは日本であることが明らかとなった。
このレポートは、デジタルマーケティングに関するさまざまな調査を独自に行っている「Adobe Marketing Cloud」の一環として発行されているもの。今回は、4,500の電子商取引Webサイトを対象に、400人のコンシューマーからの回答を集計したものだ。今回の調査では、米国でオンラインショッピング売上高が最も伸びるとされる感謝祭明けの月曜日「サイバーマンデー」(今年は12月1日)のネット売上高は、過去最高の26億ドルに達すると予想している。
また、オンラインショッピング全体で最も利用頻度の高いデバイスは「モバイル」機器で、全体の2割(前年度比28%増)を占めるという。「モバイル」カテゴリのうち、携帯電話(フィーチャーフォンだけでなく、スマートフォンを含む)を占める割合は8%だが、日本においては12%と、27ヵ国で最も高い結果となった。
モバイルのOSの内訳では、iOSが全体の76.8%(iPadが27.1%、iPhoneが49.7%)を占めた。ただし、iOSはタブレット(iPad)が前年比14%減、スマートフォン(iPhone)は前年比12%増にとどまるのに対し、Androidはタブレットが39%増、スマートフォンが25%増、Windowsはタブレットが183%増、スマートフォンが37%増になると予想。一方、モバイルOS別の売上では、iOSタブレットが18%増にとどまっているのに対し、Windowsタブレットは前年比270%と急速に伸びていることが明らかとなった。オンラインショッピングの支出額では、米国が27ヵ国中最も高く26億ドル、2位が中国の21億ドル、そして3位が日本の6億5,400万ドル(前年比12%増)と、日本の支出額が世界第3位になる見通しだという。