JPCERTコーディネーションセンター(JPCERT/CC)は12日、「Adobe Flash Player」に複数の脆弱性があるとして、最新版へのアップデートを呼びかけている。

アップデートが推奨される製品とバージョンは、「Adobe Flash Player 15.0.0.189 およびそれ以前 (Internet Explorer、Google Chrome、Mozilla Firefox など)」。同バージョンには複数の脆弱性があり、遠隔の第三者が細工したコンテンツをユーザーに開かせることで、ユーザーのPC上で任意のコードが実行させる可能性があるという。

こうした危険を回避するため、同団体は、アドビ システムズが提供する対策済みの最新版「Adobe Flash Player 15.0.0.223 (Internet Explorer、Google Chrome、Mozilla Firefox など)」へアップデートすることを推奨している。最新版についての詳細、およびダウンロードは、Flash Player ダウンロードセンターから。また、自身のPCにインストールされている製品バージョンは、アドビ システムズのWebページにて確認可能だ。

Windows 8用「Internet Explorer 10」、「Windows 8.1 用Internet Explorer 11」および「Google Chrome」には標準でFlash Playerが同梱されている。「Windows 8用Internet Explorer 10」および「Windows 8.1用Internet Explorer 11」では、Windows Updateなどで最新のFlash Playerが更新プログラムとして提供され、Google Chromeではアップデート時にAdobe FlashPlayerが更新される。

なお、注意したいのは、メインブラウザとしてInternet Explorerを使っていない場合でも、「Microsoft Office」などのソフトウェアはInternet Explorer用にインストールされているFlash Playerを使用すること。そのため、同社は常用しているブラウザが異なる場合でも、Internet Explorer用のFlash Playerも併せて確認するよう促している。