将来のお客様、“潜在顧客”にアピールしたい!そんな時に参考になるFacebookページ運用事例を3つご紹介!
Facebookページを運用していると、徐々にいいね!がつくスピードが落ちるタイミングがありませんか?
それは、サービスを利用したことがある、商品を買ったことがあるなど、顕在的なファンがみんな「いいね!」をしてくれている“飽和状態”だから。
そんなとき、次に、アピールしたい相手は、まだ、サービスや商品を利用したことがない、買ったことがない、“潜在顧客”であるユーザーなのではないでしょうか。
また、Facebookページの運用の目標や効果測定を顧客増、売り上げ増などに置いている担当者の方もいらっしゃるでしょう。
そういう場合は、顕在顧客はもちろんのこと、サービスや商品を利用したことがない、買ったことがない、潜在顧客に、Facebookページを見て、いかに、自社のサービス、商品を選んでもらえるかが重要ですよね。
今回は、日本国内でFacebookを活用する企業事例をWebマーケッターが解説するブログ「Facebookプロモーション国内事例集」より、潜在顧客に響くFacebookページ運用事例を3つご紹介します。
業種は様々ですが、どれも、将来お客様になりうる人に向けて、少しずつ意識してもらったり、必要になった時に選んでもらえるような投稿をしています。いいね!から踏み込んで、購買行動、O2Oなどのアクションにつながるような工夫が満載です!
ぜひ参考になさってください。
*本記事は「Facebookプロモーション国内事例集」からの転載です。(SMM Labにて一部編集してお届けします)
スウェーデンハウス スタイル[Sweden House Style]/スウェーデンハウス株式会社
https://www.facebook.com/swedenhouse
まずは、スウェーデンハウス スタイル[Sweden House Style]/スウェーデンハウス株式会社のFacebookページをご紹介します。
輸入住宅のスウェーデンハウスが運営するFacebookページが発信しているのは、北欧の暮らしや、ライフスタイルの情報。
まだ、家を建てる予定がないけれど、スウェーデンハウスの家が好きそうな人たちが楽しめるようなページになっています。ニーズが顕在化する前から、将来お客様になりそうな人に接触して、そばにいる存在になっている様子がうかがえます。
潜在顧客との接点
このページを一言で表すと、北欧の暮らしの情報誌、といったところでしょうか。 スウェーデンを中心に北欧の文化やニュース、日本で北欧スタイルを体験できるような情報が載っています。
たとえば、
・スウェーデン人のバカンスの過ごし方や学校、暦上の行事などの紹介は、文化を知ることができるコンテンツ
・日本国内で行われているスウェーデン関連のイベントやニュース
・生活に北欧スタイルを取り入れる工夫
などを届けているのです。
北欧好きな人にとっては、読み物として価値のあるものばかり。もちろん、今家を建てる予定がなくても十分楽しめます。
実際、投稿には多くの「いいね!」のほか、コメントやシェアもされていて、読み手からも支持されていることが伝わってくるのです。
モデルハウス紹介
一方で、モデルハウスを投稿しています。素敵な家を写した画像とともに、「スウェーデンハウスのチェックポイント」を紹介しています。
画像だけではわからないスウェーデンハウスの良さが伝わってきますね。実際、家を建てることを検討している人に、スウェーデンハウスの魅力を伝えることができるほか、モデルハウスへ誘導することもできる内容になっています。
また、スウェーデンハウスで家を建てたお客様から「住みごこち最高」といったメッセージや自宅の写真がコメント欄についています。こういったファンからのコメントにより、より見ている人の心に響くのではないでしょうか。
イベントの告知や見学会の告知
相談会や見学会、イベントなどの告知を行っています。こういった宣伝告知系の投稿は本数は少ないのですが、まさに今家を建てることを検討している人にとっては必要な情報なので、必要ですよね。相談会や見学会に足を運ぶことの後押しになりそうです。
このページでは、基本的には北欧の暮らしや、ライフスタイルの情報をメインに発信し、ファンとの関係性をあたためながらも、要所要所でモデルハウスや、相談会、見学会といった投稿をしています。早期からFacebookで接触をし「いつもそばにいる存在」になることで、ニーズが顕在化したときに一番に思い出してもらえるのではないでしょうか。
キーコーヒー株式会社
https://www.facebook.com/keycoffee.co.jp
続いて、キーコーヒー株式会社のFacebookページをご紹介します。
日常生活に溶け込んでいるコーヒー。そのコーヒーをいつもより意識してしまうような、ちょっと嬉しい情報が発信されています。
ファン2,000人余りに対して、「いいね!」が100~200くらい集まっていて、人気な様子がうかがえます。
コーヒーをもっと楽しむための情報発信
ショートケーキにあうコーヒーの知識や黄金比率の「カフェ・オ・レ」の淹れ方など、知っていたらちょっと嬉しい話。
コーヒーの効能や、種類についての豆知識。
コーヒーの抽出後に残る粉の再利用方法といったお役立ち情報。(↓キャプチャ右)だからこそ、以下のような商品の話でもある意味「自然」にうつるのではないかと思います。
など、知ってると、よりコーヒーを楽しむことができる情報を掲載しています。
また、コーヒーとミントの組み合わせといった意外な情報(↑キャプチャ左)も投稿されています。「意外」な驚きのある内容は、特に興味をひきやすく、印象に残りやすいのでおすすめです。
季節のイベントにあわせて注目度アップ
母の日や父の日、ホワイトデーなど季節のイベントにあわせた投稿を行っています。このように注目度の高いトピックと絡めた投稿は目につきやすかったり、自分事として捉えてもらいやすいです。
結果的に「いいね!」などの反応が多めに集まる傾向があります。
日常のシーン紹介で、身近に感じる
日常のなかで見かける広告や、コーヒーを取り上げています。
何気なく接していたり、通り過ぎているだけだったものも、このようにFacebookで改めて見たり、説明されるとブランドと日常の体験がつながるきっかけになりますね。
次に街中で広告を見たり、飲んだりしたときに、これまでよりもキーコーヒーを意識するようになるのではないでしょうか。
こういった記憶が積み重なっていくことで、よりファンとブランドの心の距離が縮まることが期待できます。
知らなかった嬉しい情報を織り交ぜることで価値を上げる
リニューアルオープンのお知らせは、該当エリアではない人にとっては関係ない話かもしれません。
でも、こちらの投稿のように、知っていたら嬉しい情報と一緒に届けてもらったらどうでしょう。
広く色々な人にとって価値ある投稿になりますよね。実際にコメントも入っています。
いつもそばにいることをFacebookページに気づかされる
コーヒーは日常に溶け込み、多くの人にとっていつもそばにあるものかもしれません。
つまり、当たり前になっているものです。特にお気に入りのブランドや商品が決まっていない人にとっては、意識せずに飲んでいることも多いのではないでしょうか。
しかし、このFacebookページがあることで、ちょっと注意を払って存在に「気づいて」もらえる「意識して」もらえるようになるキッカケを渡せているのではないでしょうか。
改めてキーコーヒーがいつもそばにいること、意外と自分の身近なものであることを気づかせてくれているのです。
ホールデビューしよう! /東京都交響楽団
https://www.facebook.com/Halldebut
最後に、ホールデビューしよう! /東京都交響楽団のFacebookページをご紹介します。
このページは東京都交響楽団が運営しているようなのですが、ターゲットは潜在層。オーケストラにきたことがない人に興味を持ってもらえるような初心者むけコンテンツを発信しています。
「興味を持ってもらう」と一言で言っても、実際の投稿でどうしたらいいのかというのは難しいですよね。では、このページが具体的にどういう投稿をしているのかをご説明していきます。
初めてでも参加しやすい企画を用意
“クラシック・コンサートを100倍楽しもう♪女性限定企画”として、『ナビ付きコンサート・ツアー』を定期的に開催しています。オーケストラのメンバーも参加する、アフターコンサートのティーパーティなど、気軽に、行ってみたいと思わせる企画を用意していますね。
豆知識や“聴く”ポイントを伝授
「キーマンに聞く!聞きドコロ」として、オーケストラメンバーが聴くポイントを伝授してくれるコーナーもあります。豆知識や小ネタがたっぷり!少しでも知識があると、いろんな視点でコンサートを楽しめますよね。また、メンバーとの距離も縮まったような感覚になりますね。
右の「コンサートを楽しむための、知っておきたい楽曲」では、試聴コンテンツも用意して、実際に、足を運ぶ前に聞いてもらえる工夫もしています。
“自分ごと”としてとらえてもらう
『知ってる?ホールのマナー』というコーナーでは「コンサートにはどんな服装が良いの?」など、もし自分がホールに行くならという場合でちょっと疑問に思いそうなことを紹介しています。
右は体験談。自分と同じような人がコンサートに行ったときの体験談を紹介。スッと頭に入ってきそうですよね。
わかりやすく伝える
左の投稿は、『ホールデビュー!クエッション』。クイズを通して、歴史なども含めて、楽器や楽曲について、わかりやすく解説しています。
右は、スペインの踊りのリズムであるボレロを「タ」を使って、動画で表現。表現の切り口がユニークですよね。でも、この投稿はシェアが100件もついており、うまく拡散したようです。
画像はうまく使って目に留まるように
ここまでご紹介してきた画像に共通するのは、シンプルに投稿をまとめたものが多いということ。投稿はまずファンの目に留まってもらわないといけないので、注意したいところですね。画像で目を惹き、「もっと見る」をクリックすると詳細がわかり、実際に行ってみたくなった時にサイトに訪れてもらう(直近のコンサートの日程やURLを明記)という流れで、O2Oにつなげていますね。
以上、今回は「Facebookプロモーション国内事例集」より、潜在顧客に響くFacebookページ運用事例を3つご紹介しました。ぜひご参考にしていただければ幸いです。
ライター紹介
柴 佳織(Kaori Shiba)
企業のFacebookページのコンサルティングから、解析・運用支援などを行う。また、Facebookマーケティングのライターや講師も務めている。
本稿は、ソーシャルメディアマーケティングラボにて掲載された記事を転載したものです。
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