2014年12月3日、東京都千代田区にて「ビッグデータ競争社会の到来! 経営に活かす戦略分析とは!?」と題した、ビジネスセミナーが開催される。当日は、AIT ソリューション営業本部 戦略ビジネス営業部 部長の環貫 修氏が登壇し、企業における分析業務を、成功へと導くポイントについてのセッションを行う予定だ。同社が手がけてきた数々の分析業務支援をもとにした内容は、分析・解析のソリューションを必要とする、あらゆる企業が参考にできる講演となるだろう。そこで講演に先立ち、分析業務の落とし穴や、それを成功させるためのポイントについて、同氏に聞いた。

露見したデータ分析の「落とし穴」

AIT ソリューション営業本部
戦略ビジネス営業部 部長
環貫 修氏

一種、流行語のようになって久しい「ビッグデータ」や「オープンデータ」。しかし実際に、社内外のさまざまなデータを分析しビジネス成長のために活かす試みの中で、国内においても、多くの"落とし穴"が露見するようになった。データ分析プロジェクトを失敗へと導いてしまう落とし穴は、データ分析やその後のレポート作成を行う以前の段階で欠かせない、データの整備をはじめとした"事前準備"を疎かにしてしまうことで生じるのだ。

AITがその経験値から打ち出した、分析作業に関連するワークロード全体の中で各作業フェイズが要する時間の比率は、非常に興味深い。それによると、データ整備に要する時間が、実に全体の50%以上を占めている。このデータ整備は、ワークロードの作業フェイズの中でも最初に位置するものだ。ケースによっては、分析の初期段階で80%がその時間にあてられることも珍しくない。その後の分析フェイズが30%、レポート作成フェイズは20%に過ぎないのとは対照的だ。つまり、分析作業のワークロード全体の中で、分析担当者が分析ツールを使う時間というのは、実はほんの一部でしかないのだ。ワークロードの約半分は、分析に必要なデータの整備・加工や、ほかのシステムからのデータ取得など、分析対象となるデータを準備するための作業に費やされるのである。

「一般的に分析担当者は、こうしたデータの準備作業を得意とはしていません。そのため、分析に必要なデータの整備が円滑に進まない傾向が見られます」と環貫氏はいう。

とりわけ最近では、マーケティングや営業企画など、情報システムを専門としない部門で、分析ツールを導入・利用するケースが増えている。その際、情報システム部門との連携が不十分だと、必要なデータを整備できない。その結果、せっかくの分析ツールが本来の力を発揮できず、宝の持ち腐れとなってしまうのだ。

「そのため、"このツールなら自分でも使える"という判断で分析ツールを購入し、単にツールの操作方法だけを学んだのでは、うまくいかないのです」(環貫氏)

とはいえ、データの整備・加工にはそれなりの専門スキルが必要となる。しかし、そのスキル取得に労力をつぎ込むことで、肝心の分析スキルを発揮する時間が限られてしまったのでは本末転倒だ。しかし、このようなユーザーの悩みにフィットするサービスを受けられる機会は少ない。このような問題を解決すべく、AITでは、統計解析ツール「IBM SPSS」の導入を検討する企業や、ユーザー企業に対して、企業の分析業務全体を支援できる体制を整えている。同社は、統計や分析の経験とスキルを有するコンサルタントによる統計分析サポートと、SEによるツールのサポートを組み合わることで、トータルな分析業務支援を可能としているのだ。

環貫氏の講演も予定されている「ビッグデータ競争社会の到来! 経営に活かす戦略分析とは!?」の申し込みはこちらから

AITの支援のもと、社内に蓄積されたデータの有効活用を実現したインターネットサービス企業がある。この企業では、IBM SPSS Modelerを導入・活用する中で、AITにデータ分析支援を依頼。結果、効果的な分析ロジックを整備し、ビジネス成果につながる情報活用を推進している。

このほかにも、AITでは多くの企業に対してIBM SPSSを活用した分析業務支援を手がけてきている。来る12月3日に開催されるセミナー「ビッグデータ競争社会の到来! 経営に活かす戦略分析とは!?」では、そうした豊富な事例の詳細が明らかにされる予定だ。

「優れた分析手法というのは、業種業態が変わっても共通点が多いのです。そのため、他社の成功事例を応用すれば、効果のあるデータ分析を実践することができるでしょう」と環貫氏は強調する。データ整備をクリアした先にある分析フェイズにおける悩みにも対応している。

データ分析をただの流行で終わらせず、自社のビジネスに具体的なメリットをもたらすものにしたい、と考えている部門長やマネージャーそして経営者であれば、セミナー当日の環貫氏の講演は必聴の内容となるだろう。そしてAITが示す分析業務へのアプローチとIBM SPSSに興味を抱いたなら、同社がほぼ毎月開催しているハンズオンセミナーに、信頼するスタッフを参加させてみてはいかがだろうか。

環貫氏の講演も予定されている「ビッグデータ競争社会の到来! 経営に活かす戦略分析とは!?」の申し込みはこちらから