日本モレックスは11月10日、嵌合ヘッダが不要で、部品点数の削減と組立時間の低減が可能な3.96mmピッチの電線対エッジカード電源コネクタ「EdgeMate」を発表した。

同製品は、UL 94V-2規格の燃焼性要件を満たしており、最大7.0Aまでの電源用途に最適となっている。ラインアップはポジティブロック有りハウジングバージョンの2~12極、ロック無しハウジングバージョンの3~12極が用意されている。さらに、分岐(2点接触式)圧着端子を備え、2次的なルートを確保することで電気的信頼性を高めている。端子には18~20AWGゲージワイヤが使用できる。

また、複数の組み立て工程を必要とせず、基板に直接取り付けることで組立工程を簡素化できるのに加え、ポジティブロックは、基板に噛み込むことで高衝撃や振動環境下においても端子とカード間の確実な嵌合を可能にする。この他、ハウジングに極性リブを設けることで、誤方向挿入を防ぐ機能を有している。これらにより、部品点数やトータルコストを低減でき、ロック無し製品の利用も可能なため設計柔軟性が向上するとしている。

3.96mmピッチの電線対エッジカード電源コネクタ「EdgeMate」