ヴォーカーズはこのほど、同社が運営する就職・転職のための企業リサーチサイト「Vorkers」に投稿された4万370件の「社員による在籍企業評価レポート」の回答データから抽出した退職理由に関わるキーワードを公開した。
その結果、退職理由に関わるキーワードとして最も多かったのは「仕事」で、以下、「上司」「環境」「成長」「給与」と続いている。
口コミでは、「他にやりたい仕事があった」「仕事の幅を広げるため」といった文脈で、「仕事」という言葉が多く使われており、自身のキャリアと会社が与える業務やキャリアパスとの不整合が退職の原因となっていると、同社は推測している。
「上司」については、「上司との相性の悪さ」や「上司に不満」といった直截的な理由を挙げる回答も見られ、同社は、モチベーションを維持するうえで上司との良好な関係性が重要であり、逆の場合はそれが退職の引き金になることがうかがえるとしている。
さらに、退職理由に関するクチコミのキーワードを分類したところ、退職要因として考えられる6つの傾向が指摘されている。
最も大きな退職要因は、「キャリア」で出現率が約40%となっており、これに、「待遇」16.18%、「ワークライフバランス」15.18%と続いている。同社は、これら3つの退職要因が社員の満足度に直結する重要な要素と考えられると分析している。
退職理由の6大要因を男女別で見ると、女性のほうが男性よりも、「ワークライフバランス」「人間関係・社風」を約2倍、「ハードワーク」を約5倍重視しているようで、出現率が高くなっているという。
年齢別で見ると、すべての層において「キャリア」に関するキーワードが上位を占めている。20代から30代前半では、「プライベート」「家庭」「結婚」といったキーワードが上位に現れている一方、「ワークライフバランス」に関係するキーワードは、年齢が上がるにつれて少なくなくなっている。そのほか、年齢が高くなるほど、「リストラ」「希望退職」といったキーワードが上位に登場している。