東京都・京橋のLIXILギャラリーにて「タイルが伝える物語~図像の謎解き~」が開催される。会期は12月4日~2月21日(水曜、12月27~2015年1月4日休廊)。開館時間は10:00~18:00。入場無料。
聖書「ハガルの追放」の場面を描いたマンガン彩組絵タイル、オランダ、19世紀 |
「創世記」や「ヨハネによる福音書」などを主題に作られたオランダのデルフトタイル |
24人の孝行息子の説話集「二十四孝」を刻んだ画像せん |
同展は、「建築とデザインとその周辺」をめぐり、独自の視点でテーマを発掘するLIXILギャラリーとINAXライブミュージアムとの共同企画による展覧会。室内外を華やかに飾るタイルの装飾性だけでなく大衆へのメッセージを含んだ「メディア」としての機能に着目し、描かれた文様の意味や物語を読み解く。
また、展示内容としては、LIXILが運営する「世界のタイル博物館」収蔵の、紀元前から近代までの装飾タイルコレクションをひも解き、「物語や教訓、信仰、文化を発信するメディア」という観点から選び出したタイル約70点を、描かれた物語やメッセージとともに紹介する。
そのほか、関連企画として、2015年1月24日 14:00~15:30には東京都・京橋「AGC studio」において、イラン初の日本人留学生で日本イラン文化交流協会会長の岡田恵美子氏による講演会「タイルに描かれた物語 -ペルシャの神話と恋物語-」が開催される。この講演会では、展覧会場のタイルからペルシャ恋愛叙事詩をはじめとする物語や神話を、当時の時代背景、ペルシャ文化とともにより詳しく解説するほか、ペルシャ詩の朗読も予定されている。参加費は無料。定員は80名で、参加に際しては電話もしくはLIXILギャラリーのWebページからの申し込みが必要となる。