TDKは11月4日、超小型マイクロDC/DCコンバータ「B30000P80」シリーズを発表した。
同製品は、実装面積が2.9mm×2.3mm、高さが1mmであり、小型基板に6MHzの電源スイッチを埋め込んだ一体型電源モジュールでは、従来のディスクリート品と比べ、実装面積を最大で35%削減でき、省スペース化を実現しているという。
また、同シリーズは2.2V~5.5Vの入力電圧で、1.10V~2.80Vの8品種の出力電圧がラインアップされており、最大出力電流は600mAとなっている。さらに、過負荷・過熱保護機能を備え、過熱検出時には自動的に電流を遮断する。
そして、コンバータは主にバッテリ駆動デバイスに搭載されるため、変換効率が重要になるが、92%という高効率変換を達成している。加えて、イネーブル入力機能によるオンオフ制御が可能で、オフ時の待機電流は1µA以下と、消費電力を大幅に低減する。また、軽負荷時は、PFM(パルス周波数変調)制御による節電モードで運転し、自己消費電流もわずか24µAと低電力を実現している。この他、負荷過渡応答特性にも優れているのに加え、リップル電圧・電流が低く、軽負荷であればフィルタの追加も不要であるとしている。
これらにより、ウェアラブルデバイスやスマートウォッチ、WLAN、GPS、Bluetoothなどの関連機器への搭載に適しているという。高効率であるため、カメラやセンサモジュール、光モジュール、メモリカード、その他のバッテリ駆動デバイスにも搭載できるとしている。