IHIは10月29日、子会社のIHIインフラシステム(IIS)がラオスにて同国のナムニアップ1パワー・カンパニー・リミテッド(NNP1)より、ナムニアップ1水力発電所水門鉄管工事を受注したと発表した。
同工事はIISとして初のラオスでの水門鉄管工事となる。IISは、主ダムにゲート・水圧鉄管一式、逆調整ダムにゲート一式の製作・輸送・据付等を担当する。工事は2014年10月17日に着工し、2019年1月に営業運転を開始する予定。
ナムニアップ1水力発電プロジェクトは、ラオス中部のボリカムサイ県ボリカン郡のナムニアップ川で建設が進められている水力発電事業で、高さ148m、堤頂長530mのダムと出力約27万kWと約2万kWの発電所を建設・所有・操業する。建設後はNNP1がラオス政府との事業権契約に基づき、発電した電力の大半をタイ電力公社に対して27年間にわたって売電を行うほか、ラオス電力公社にも一部売電する。
IISが施工する主な設備には、スピルウェイゲート4門、インテイクゲート2門、ドラフトゲート2門、水圧鉄管2条などが含まれる。主ダムの総貯水量は黒部ダム(約2億m3)の約11倍の約22億m3となり、完成すればラオス最大規模のコンクリートダムとなるという。